大阪の中心地に位置する「大阪企業家ミュージアム」。ここでの新しい試みとして、老舗企業の伝統と革新が紹介される特設コーナーが設けられ、第一弾として選ばれたのが、創業から140年の歴史を持つ株式会社桃谷順天館です。
この特設コーナーは、「老舗企業の伝統と革新-挑戦の歴史と今、次代への躍進-」をテーマに、桃谷順天館の歴史を深堀りし、企業の成り立ちやそのストーリーを多面的に紹介します。展示は2025年9月16日から12月13日までの期間に行われ、来場者は多彩なパネル展示や歴史的なレトロコスメを楽しむことができます。
桃谷順天館は1885年に創業し、以降美と健康を追求してきた企業です。特に創業者・桃谷政次郎が妻のために作り上げた「美顔水」は、今もなお多くの人に愛されている製品です。その背景には、ただ美を追求するだけでなく、顧客の健康や幸せを願う姿勢が根付いています。これらの考えが、この140年を支えてきたのです。
展示内容は、創業者の青年期から現在に至るまでの様子を「下積み時代」や「起業のきっかけ」、「ヒット商品の誕生」などに分けて紹介。特に「経営危機と克服」のコーナーでは、困難な時代をどのように乗り越えてきたのか、実際の事例に基づいて紹介します。また、近年の新たな試みとして、大阪・関西万博への出展や、異業種との連携を通じた挑戦についても触れられます。
特設コーナーの営業は、火曜日から土曜日までで、入館料は大人500円、中・高・大学生200円。日曜日、月曜日、祝日は休館となります。
さらに、展示のオープン翌日である9月17日には、桃谷順天館の社員による講演会が開催されます。この講演会では、「140年、美と健康を追求し続ける桃谷順天館の挑戦」と題し、桃谷総合文化研究所 所長の杉野哲造氏が講師を務めます。参加費は無料ですが、入館料をお支払いの必要があります。
老舗企業の革新と挑戦を知るための貴重な機会です。創業以来の思いを受け継いで新しい挑戦を続ける桃谷順天館の軌跡を、ぜひその目で確認してみてください。