技術職員の未来を考える岡山大学の取り組み
2025年3月23日、国立大学法人岡山大学の総合技術部は、香川大学の幸町キャンパスで開催された「第8回大学技術職員組織研究会」に参加しました。この会議では、技術職員の役割や組織の在り方について、多くの意見が交わされました。
技術職員組織の重要性
技術職員組織研究会は、技術職員が今後どうあるべきかを探求する場です。総会では、技術職員コンソーシアム「TAMARIBA」や東北大学の技術職員組織との合同イベントの紹介が行われ、シンポジウムでは「時代とともにかわる技術組織」をテーマに熱い議論が交わされました。
参加メンバーには、岡山大学の田村部長や複数の技術職員が名を連ね、さまざまな分野からの視点が持ち込まれました。特に、午後に行われた江端新吾教授の講演は、参加者にとって多くの気づきをもたらすものでした。組織を改革する際の難しさや、求められる能力についてのディスカッションでは、新たな視点が提供されました。
シンポジウムの内容
シンポジウムは二部構成で行われ、第一部では技術継承に関するディスカッションが行われました。岡山大学の山下技術専門職員は、情報技術分野における自身の事例を紹介し、いかにして最新技術をキャッチアップしているかを説明しました。
第二部では、予算獲得についての議論が交わされ、岡山大学の取り組みや戦略が共有されました。これにより、参加者は今後の資金調達に向けた具体的なアプローチを学びました。
施設見学と意見交換
翌日は、香川大学の各キャンパスでの施設見学が実施されました。岡山大学からも複数の技術職員が参加し、工学系の技術職員との意見交換や現場見学を行いました。特に、機器分析室では電子顕微鏡や分析装置の運用方法に関する深い議論が展開され、現場の実情を考慮した意義ある情報交換が行われました。
また、情報化推進統合拠点では、BYODが普及する中での情報基盤整備の取り組みについて活発な意見交換が行われました。各大学の取り組みを通じ、新たな課題や解決策が多く持ち寄られました。
今後の目標
参加した中川技術主任は「技術職員の組織づくりに関する先輩方の貴重な話が参考になった。今後は個々の視点だけでなく、組織全体の視点でも意識したい」とコメントしました。また、岡山大学の佐藤副理事も「地域との連携を強化し、技術職員の交流を促進していきたい」と語り、今後の取り組みに期待が寄せられました。
岡山大学総合技術部は、今後も他機関との意見交換を重ね、時代に即した技術組織の構築を目指します。地域中核の研究大学として、技術職員の活動に引き続きご注目ください。