SNSを活用した営業職の人脈形成調査、世代間の活用ギャップとは
株式会社研美社で実施した調査によれば、営業職の人脈形成におけるSNSの活用状況が世代間で異なり、それぞれの特徴が浮かび上がりました。今回はその調査結果をもとに、営業職がどのようにSNSを活用し、どのました人脈を広げ、ビジネスに活かしているのかを探っていきます。
調査の背景
営業職において「人脈形成」は非常に重要です。従来は交流会や展示会、知人の紹介などオフラインでの接点が主流でした。しかし、近年ではSNSが普及し、多くの営業職がこの新しい手法を取り入れ始めています。特に若い世代においては、SNSを通じた人脈の形成が顕著です。
研美社は20代、30代、40代の営業職を対象に、どのように人脈を構築しているのか、その手法の違いや今後の展望について調査を行いました。
調査結果の概要
調査対象人数は1,016人で、主に『知人・取引先からの紹介(59.9%)』や『交流会・展示会への参加(53.4%)』、そして『SNSの活用(30.1%)』が回答されました。特に、SNSを通じて人脈を築くことができているのは、若い世代の営業職にとって顕著に表れています。
SNSの活用状況
興味深い点は、SNSを使用していると回答した営業職の割合で、20代と30代ではそれぞれ約8割が『よく活用している』もしくは『たまに活用している』と答えたのに対し、40代では約6割に留まっています。このことから、世代間にはSNSの利用に関する明確なギャップが存在していることがわかります。
SNSを活用する理由
営業職がSNSを使うことの理由は、『コミュニケーションを継続的にとれる』ことや、『お互いの趣味や価値観を理解しやすい』、また『相手の情報を事前に収集しやすい』ことが挙げられました。これにより、SNSは単なる情報発信の場ではなく、関係性を築くための重要なツールとなっています。
商談の成果とSNSの役割
さらに、営業活動においてSNSから商談へつながった経験があるかについての質問では、実に80.6%の方が『ある』と回答しています。これは、SNSが営業活動に実際に貢献していることを示す結果であり、信頼の形成や情報収集だけでなく、具体的な商談へのスムーズな導線を作る役割も担っていることを示唆しています。
名刺とSNSの新たな連携
名刺の役割にも変化が見られます。営業職が「この人とつながりたい」と感じる名刺の特徴としては、デジタル名刺や顔写真、SNSアカウントのリンクが上位に挙がりました。これにより、名刺もSNSと連携できるサービスへの期待が高まっており、今後、名刺とSNSを連携させることで新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が強まっています。
まとめ
最後に、今後の営業スタイルは「どのようにつながるか」に焦点が当たり、リアルとデジタルの両方を活用した新しいアプローチが求められています。企業は、SNSに不慣れな層への支援や名刺とSNSを統合したツールの開発が重要になるでしょう。営業職は単なる売上の追求から関係性を重視したプロフェッショナルへと進化している時代に突入しているかもしれません。
デジタル名刺『nearby』は、こうした変化に対応するためのツールとして注目を集めています。今後ますます進化する営業スタイルにおいて、SNSの活用とデジタル名刺の連携が重要な鍵となるでしょう。