訪問看護の人材定着を促進する新たな取り組み、e-Nursingのご紹介
訪問看護に特化した電子カルテ「iBow(アイボウ)」を提供している株式会社eWeLLが、訪問看護ステーション向けの新しい福利厚生サービス「e-Nursing(イーナーシング)」を開始します。このサービスは、2025年4月から自社ユーザー向けに無料で利用できるもので、訪問看護の現場では従業員の働きやすさ向上に寄与し、結果として人材定着を目指すものです。
現状の課題
日本では、少子高齢化が進行する中、在宅医療の重要性が増しています。その中で、訪問看護の需要は急速に高まっており、看護師の担当施設における求人倍率は4.18倍にも達しています。しかし、求職する看護師の訪問看護ステーションへの入職希望者はわずか6.8%にとどまっており、これは他の医療機関と比較してもかなり低い数字です。このような状況は、一方で訪問看護師の離職率が21.5%と高く、病院勤務の看護師の11.8%に比べて大きな差があります。
訪問看護ステーションの多くは、5人未満のスタッフで運営されており、福利厚生を充実させる資源が不足しています。結果として、タレントの早期離職や新しい人材の獲得が難しい状況にあり、業界全体の成長が危ぶまれています。
e-Nursingの特徴
「e-Nursing」では、働く従業員やそのご家族の生活を豊かにするため、さまざまな特典を提供します。具体的には、日常の買い物や飲食店、レジャー、美容、学びの場など、幅広いサービスをカバーしています。さらに、スマートフォンアプリを通じて簡単に利用でき、事業所側の運用負担が少なくて済むのも大きな利点です。
利用できる店舗やサービスは、地図上で簡単に探せるため、どのような場面でもスムーズに利用することができます。また、従業員だけではなく、その家族も同じ料金でサービスを利用可能です。
サービス提供条件
このサービスを利用するためには、3つの条件を満たす必要があります。具体的には、訪問看護ステーションが「iBow」を契約していること、その従業員や家族が対象であること、勤怠管理サービス「iBow KINTAI」との連携が求められます。「けあログっと」での情報公開も必要で、これにより患者の獲得を促進します。
結論
訪問看護事業者は、eWeLLが提供する「e-Nursing」を通じて人材定着と採用力の強化を図ることが期待されます。今後のサービス展開により、訪問看護の現場がより良い環境になることを願っています。eWeLLは全国各地の訪問看護ステーションを支え、医療従事者の皆さんがより働きやすい環境をよみがえらせていきます。