生きものの知恵を形にした「Nature LAB」展
2025年1月17日から大人気の企画展「Nature LAB ~自然の法則を活かした未来のデザイン~」が、神戸市にある水族館アトアにて開催されます。この展覧会では、命ある生きものからインスピレーションを得て開発された数々の商品や技術が紹介され、参加企業や団体の協力によってバイオミミクリーの魅力が存分に感じられる内容となっています。
バイオミミクリーとは?
バイオミミクリーは「生物模倣」と訳され、自然界の生きものたちが持つ特性や能力を模倣することで新しい技術や商品を生み出す考え方です。例えば、ハスの葉の特性を利用した撥水加工の食品用フタや、ヤモリの手足の構造をヒントにした接着剤なしで使用できるテープなど、多くの魅力的な商品が存在しています。
この展示では、生きものの特性による商品開発の成果として、エコで持続可能な未来を考えるヒントが盛り込まれています。実際に、企画展の看板には色素の代わりに微細構造から生まれる光の反射を利用した「構造色」印刷技術が使用されています。これにより、環境に配慮した新しい表現が試みられています。
SDGsに貢献する観点
また、バイオミミクリーは、地球環境問題に対する解決策としても注目されています。展示される商品の中には、鳥の翼の形状を参考にしたエアコンのファンなど、省エネルギー化を実現した例も多く見られます。これにより、エネルギー資源の有効活用が提案されています。
学生とのコラボレーション
この展覧会は、大阪ECO動物海洋専門学校との産学連携プロジェクトの成果でもあります。大学の学生たちが企画立案し、展示準備に携わっています。1月26日には、学生による展示解説も行われ、参加者がより深くバイオミミクリーの世界を学べるチャンスが提供されます。解説は実演や体験を通じて行われ、この新しい技術や商品の魅力を存分に伝えます。
企画展の詳細
- - 開催期間: 2025年1月17日(金)~2月24日(月・祝)
- - 開催場所: アトア3階FOYER
- - 観覧料: 無料(別途入場料が必要)
- - 主な協力企業: シャープ株式会社、富士フイルム株式会社、信越化学工業株式会社など
神戸市中央区に位置するアトアの入場料は大人(中学生以上)2600円、小学生1500円、幼児(3歳以上)500円ですが、特定日や貸切時は変更される場合があります。来場者は、展示を通じて持続可能な未来に向けた思索を深め、生きものから得る知恵がいかに重要であるかを考える機会となるでしょう。
ぜひ足を運び、生きものから生まれた新しいアイデアと未来の形を体感してください!