大阪・関西万博で体感！未来の農業を育むAGROT

今、農業は新たな挑戦に直面しています。記録的な猛暑や異常気象により安定した野菜の生産はますます難しくなり、私たちの食生活にも影響を及ぼしています。そこで注目されるのが、スパイスキューブ株式会社が開発した小型農業装置「AGROT（アグロット）」です。この装置を通じて、未来の農業がどのように変わるのかを体感できる機会が訪れます。2025年に大阪・関西万博において、その実機が出展されることが決定しました。

AGROTとは？

AGROTは、1畳のスペースがあれば、なんと月間20kgの葉物野菜を安定的に生産できる小型装置です。この装置は、オフィスビルやコワーキングスペース、さらにはカフェやレストランなど、様々な場所での導入が可能です。コンセントを挿すだけで利用可能な手軽さから、これまで身近に感じられなかった農業が、私たちのすぐそばにやってきます。

この装置を通じて、野菜の自家栽培が可能になるだけでなく、農業の楽しさや、環境問題の解決にも寄与します。また、植物工場ビジネスモデルとしても注目されており、未活用の空間にリノベーションを施すことで、都市型農業の新たな可能性を切り開いています。

経営の背景

日本の農業は、基幹的農業従事者の減少や気候変動など、さまざまな課題を抱えています。現在、農業に従事する人口は急速に減少しており、2024年には半数以下になると予測されています。この現状に対し、スパイスキューブ株式会社は「未来の子どもたちに美味しい国産野菜を食べさせたい」という思いから事業をスタートしました。

彼らの取り組みは、植物工場の設計から運営、さらには流通販売まで一貫してサポートしており、安定した農産物の供給を実現しています。このような努力が、多くの人々の食卓に安全で美味しい野菜を届ける礎となるのです。

万博出展の意義

大阪・関西万博におけるAGROTの展示は、農業の新しい扉を開くものです。出展を決意した背景には、家族や子どもに自慢できる仕事をしたいという思いがあります。また、スパイスキューブという名を広め、より多くの人々が農業へ興味を持ってもらえるきっかけにしたいと考えています。

さらに、彼らが開発したDAC（Direct Air Capture）技術は、大気中のCO₂を回収し、農作物の成長を促進するという革新的な農業の形態です。この技術が万博で披露されることで、訪れる方々に農業の可能性を伝え、さらなる関心を引き寄せることでしょう。

未来に向けて

AGROTは、持続可能な農業の新しい形を提案しており、これまでの厳しい農業のイメージを覆します。スパイスキューブは、農業を通じて日本の農業力を高め、地域経済の発展にも寄与することを目指しています。おそらく、万博を訪れた多くの人々が、この小型農業装置を通じて新たな農業のスタイルに触れることでしょう。

この様に、未来の農業がどのように変革していくのか、そのヒントを得ることができる貴重な機会です。ぜひ大阪・関西万博で「AGROT」に触れ、これからの農業を体験してみてください。