フクシマガリレイがベトナムに新たな拠点を開設
フクシマガリレイ株式会社が、ベトナムホーチミン市に新しいショールームをオープンしました。これは同社の海外展開の一環として、特に東南アジア市場において重要なステップとなります。1984年に設立されたフクシマガリレイは、食品関連設備を専門に提供する日本の企業で、これまでに多くの企業に信頼されてきました。そんな同社が、ホーチミン市の中心部に位置する新ショールームを開設したことは、現地市場における覚悟を示しています。
ショールームの位置と特徴
新しく開設されたショールームは、ホーチミン市の中心部である1区にある「F’S DESIGN COURT」に位置しています。このエリアは多くの日系企業やベトナム企業が集まるビジネスの中心地で、顧客にとってもアクセスの良いロケーションとなっています。
ショールームの面積は約111㎡と広く、多様な展示物が用意されています。特に注目すべきは、食品の品質を確保するための設備が充実している点です。ショールーム内では、ブラストチラーや解凍庫を使用した食材試験が可能で、実際の運用シーンを想定した調理機器も揃っています。多くの機器が揃っていることから、訪問する顧客は新商品の開発やプロテストに利用することができます。
食の安全性への貢献
ベトナムは高温多湿な気候であり、食品の安全性が極めて重要な課題となっています。フクシマガリレイは、ホーチミンショールームを通じて、日本と同様の食の安全と安心を現地に提供し、次世代へとつなげていくことを目指しています。ショールームの開設は、フクシマガリレイが2030年を見据えた「GALILEI Global Vision 2030」を掲げ、海外事業の強化を進めていることを示すものです。
今後の展望
フクシマガリレイは、2013年にはベトナムに現地法人を設立し、2020年にはハノイ支店もオープンさせています。今回のホーチミン市へのショールーム開設は、同社の海外拠点が着実に増加している証とも言えます。
今後は、さらなる製品の多様化や新商品開発を進め、ホーチミン市やその周辺地域の顧客に向けたサービス提供の拡大を目指しています。正式なオープン日は2025年5月21日であり、今後、さまざまなイベントや展示会が予定されています。
新たなショールームによって、フクシマガリレイはベトナム市場におけるプレゼンスを高め、従来の日本の食文化を現地に浸透させる役割を果たすと同時に、食品業界全体に寄与していくことでしょう。これは単なる拠点の増設に留まらず、日越間の文化交流やビジネス関係の強化にも寄与すると期待されています。