堀口中学校の挑戦的な出前授業
2025年12月、堺市立東百舌鳥中学校の3年生267名を対象に、レオス・キャピタルワークス株式会社が主催した出前授業が行われました。この授業は、「投資家が考える伸びる企業」をテーマにしており、若い学生たちに企業の社会貢献とそのビジネスモデルについて考える機会を提供しました。
1. 出前授業の狙い
東百舌鳥中学校では、起業教育を取り入れる一環として、外部講師を招いた活動を行っています。今回の出前授業もその中の一部であり、全4回の「起業体験授業」の一環として展開されました。特に、投資信託「ひふみ」シリーズを運営するレオス・キャピタルワークスが関与した背景には、高校生模擬起業グランプリ「リアビズ」の協賛があり、多くの生徒が関心を持ちました。
2. 授業の内容
授業の前半では、投資の本質や企業の役割について講義されました。学生たちは、ただお金を増やす手段としての投資だけでなく、企業が社会にどう貢献しているのかに注目し、具体的な事例を通じて学びました。後半には、レオスが実際に運用している企業への投資の選び方や、その共通の目的についても詳しく説明されました。
3. 学生たちのビジネスアイディア
授業の締めくくりとして、学生たちは「自分がもし起業するなら、どのようなビジネスアイディアを実現したいか」を考えました。その中には、社会課題を意識したユニークなアイディアが多数飛び出しました。たとえば、少子高齢化が進む中での介護支援ロボットの開発や、空き家問題に対する解決策としての新しい保育施設の提案、LGBTQ+向けのマッチングアプリの開発など、多岐にわたります。
これらのアイディアには、現代の課題をしっかりと捉えた視点が盛り込まれており、学生たちの未来への高い期待が感じられました。
4. 教員の見解
3年生の学年主任である野田先生は、起業を「特別な人が行うものではなく、社会課題に気づき行動する選択肢」ととらえています。今回の出前授業を通して、企業が社会とどのようにかかわっているのかを学ぶ機会が増え、単なる利益追求でない投資の意義が生徒たちに伝わったとのことです。彼は「生徒が自分の可能性を広げ、社会と向き合う力を育めるように教育活動を充実させていきたい」と語っています。
5. 未来への期待
今回の出前授業に参加した生徒たちの、社会課題を意識したビジネスアイディアの創出は、未来のリーダーとしての資質を育む大きな一歩です。レオス・キャピタルワークスは、これからも金融教育に取り組み、幅広い世代に対して資金の運用や投資の本質を伝えていくことを目指しています。若い世代が抱える課題を解決する手助けをすることで、より良い社会の実現に貢献することが期待されます。
この授業を通じて、学生たちが持つ社会に対する熱い思いや、未来への想像力が育まれたことは、まさに今後の日本を支える力となるでしょう。