キッチンカーが全国シェアリングシティ大賞で「大賞」を受賞
株式会社シンクロ・フードが運営する「モビマル」が、この度「第2回全国シェアリングシティ大賞」において企業部門の大賞を受賞しました。本アワードは、持続可能な地域課題解決や自治体経営の実現を目指し、公民連携や優れた取り組みを表彰するものです。特に、「モビマル」による「官民連携」を通じたキッチンカーの活用は、地域の防災・減災に大きく貢献するモデルケースとして高く評価されました。
受賞に至った取り組み
「モビマル」が受賞したのは、自治体と連携して災害時にキッチンカーを活用した新たな防災スキームの構築です。従来、災害発生時には多くの課題が浮上しました。特に、避難所との連携不足、キッチンカー事業者の安全確保、さらには双方の連絡が難しいといった問題がありました。
具体的には、能登半島地震(2024年1月)の際に、大阪府と協力し、縁GINがキッチンカーの派遣を行い、モビマルがその運営をサポートしました。この際、派遣コーディネーターとしての役割を明確化し、キッチンカー事業者への災害保険の加入などを通して、まだまだ課題の多かったスキームを整備しました。このモデルは、輪島市や志賀町、七尾市、珠洲市といった地域にも拡大し、多くの支援を実現しました。
評価のポイント
全国シェアリングシティ大賞の審査員たちは、この取り組みのスピード感と効果的なシステムの構築を評価しました。「災害時に必要なスピード感を持つ仕組みとして評価されるべき」とのコメントもあり、他地域への広め方に期待が寄せられています。「被災地へのキッチンカー導入は、東日本大震災では未実現だった重要なイノベーションであり、より拡大すべき」だという意見もありました。
モビマルのメッセージ
「モビマル」を運営するシンクロ・フードの緒方謙一室長は、「移動販売と地域創生の結びつきを通じて地域に貢献する取り組みを進めていきます」と語り、今後も地域企業や団体と協力し続ける意欲を示しました。また、縁GINの代表理事枦山義彦氏も、地域支援の枠を超えた共助の仕組みを進めていく意向を表明しました。
今後の展望
公共機関や民間企業の連携が集約されたこの取り組みは、地域の防災体制を見直すきっかけになるかもしれません。日本各地での実践が進めば、災害時の強力な味方となることは間違いありません。モビマルと縁GINの今後の活動に注目が集まります。
詳細情報
この取り組みの詳細は、
全国シェアリングシティ大賞の公式ウェブサイトで確認できます。また、モビマルやシンクロ・フードについては、
公式サイトを訪れてご覧ください。