赤坂の新たな住宅の魅力「THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A.」
髙松建設株式会社が設計・施工を行った賃貸マンション「THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A.」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。このプロジェクトは、赤坂の老舗料亭「つる中」との共同受賞となっており、地域の文化と歴史を現代のデザインに取り込んだ魅力的な施設です。
グッドデザイン賞とは?
この賞は1957年に創設され、日本を代表するデザイン評価のシンボルとなっています。都市の課題解決や生活の質を向上させることを目的に毎年実施され、多くの企業やデザイナーが参加しています。受賞すると、優れたデザインを称える「Gマーク」が与えられ、その名は広く知られることとなります。
受賞物件の特徴
「THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A.」は、中〜大規模集合住宅部門で評価されました。審査員のコメントでも言及されている通り、構造計画とデザインが見事に融合し、居住空間をユニークに作り出しています。外観はふんわりとしたファサードを持ち、壁とガラスで構成されていますが、スラブの厚みのみが目立ち、見慣れた都市の風景に溶け込む美しさがあります。
デザイン評価のポイント
1.
まちの記憶を繋ぐ: 賃貸住宅の外観デザインは、都市のスケールを反映したモジュール構成で、周囲の環境や景観との調和を図っています。また、「開きつつ、穏やかに応答する」ファサードは、プライバシーを確保しながらも光を取り込む巧妙さがあります。
2.
空間哲学の再構築: 料亭固有の「もてなしの空気」、路地の奥行き、結界の考え方などが、集合住宅として再解釈され、心地よい住環境を実現しています。深い庇が静謐な暮らしを提供し、住む人に快適さをもたらします。
3.
継承し、次世代へ: 既存の料亭「つる中」の記憶を部材に託し、空間に文化的な要素を加える試みが行われています。古美術や伝統的な建具が日常生活に溶け込み、住まいの中で歴史文化に触れることができるよう設計されています。
物件概要
- - 名称: THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A.
- - 所在地: 東京都港区赤坂
- - 戸数: 15戸
- - 構造・規模: 鉄筋コンクリート造の10階建て
- - 敷地面積: 278.49m²
- - 延床面積: 1,480.05m²
- - 用途: 共同住宅・店舗
この物件は、都市における文化の継承と新たな生活様式を提案しています。歴史的な魅力を持った赤坂で、現代的な都市型集合住宅の原型を示す「THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A.」は、今後の住宅デザインにおいても多くの示唆を与えることでしょう。
この新たな住宅がもたらす豊かさや、地域の歴史を紡ぐ意義について、ぜひ皆さんにも実際に訪れて体感していただきたいです。