企画展「長谷川青澄展」の魅力
2026年、東大阪市民美術センターで開催される「長谷川青澄展」は、日本画界の巨匠である長谷川青澄の足跡を辿る貴重な機会です。彼は1923年に生まれ、2004年にその生涯を終えるまで、昭和から平成にかけて日本美術院で精力的に活動してきました。その作品は、彼自身の豊かな感受性から生まれるものであり、私たちに静かな感動を与えてくれます。
青澄の歩み
青澄が日本画を始めたのは、昭和26年に大阪に移住してからでした。この地で中村貞以に師事し、画技を磨いていきました。青澄はその後、東大阪市喜里川町に居を構え、地元の風土や自然に深く触れながら作品を生み出しました。彼が愛した風景についての述懐は、「瓢箪山駅からの眺め」として、多くの人々の心に残っています。生駒山を背景に広がる河内の景色は、青澄の芸術活動の根底にある重要な要素です。
人物画に込められた感情
青澄の作品の多くは、人物画に焦点を当てていますが、彼の真髄は、単なる動作や出来事の描写にとどまらず、それに伴う静けさや感情の微妙な変化にあります。例えば、静かな女性がふと微笑む瞬間や、文楽の人形が傾く刹那に見られる「声にならない気配」。こうした場面を捉えた作品が、彼の特有の美的感覚を物語っています。
展覧会の内容
本展では、長谷川青澄による美しい女性像から、文楽をテーマにした作品、さらに四季を感じさせる草花や小さなモチーフに至るまで、多岐にわたる青澄の画業を展示します。「静寂に響く、わずかな空気の揺れをとらえる青澄の眼」というテーマのもと、彼の作品の深い意味を探求できるでしょう。
特別企画
さらに、展示期間中には2つの特別イベントも開催されます。一つ目は、2月7日(土)に行われる講演会『長谷川青澄画業の魅力』。愛知県立芸術大学の教授である清水由朗が講師を務めるこの講演は、青澄の画業や作品に対する理解を深める良い機会です。二つ目は、2月14日(日)の学芸員によるギャラリートークで、こちらも参加費は無料です。
概要
- - 会期: 2026年2月4日(水)〜2月23日(月・祝)
- - 開館時間: 10:00〜17:00(入場は閉館30分前まで)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)
- - 会場: 東大阪市民美術センター 第1・2・3展示室
- - 観覧料: 無料
この貴重な機会に、長谷川青澄の目を通した日本の美しさを体感し、彼が残した深いまなざしを感じてみてはいかがでしょうか。訪れた際には、是非自身の心と対話しながら、彼の作品に触れてみてください。