新たに誕生した三線の秘密
音楽と伝統工芸の美しいコラボレーションが生まれました。HYが中心となり、輪島の漆芸職人や沖縄の三線職人、そして京都の女子大学生たちが結集したプロジェクト、「そこにあるべきではない三線」。このユニークな三線は、環境問題に対する意識を高めるための重要なメッセージを内包しています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、京都で活動する美術商KANEGAEとテック企業の株式会社クロステック・マネジメントによる“KOGEI Next”の一環として始まりました。特に注目すべきは、使用された素材。白化サンゴという環境問題に直面するサンゴを塗料として利用したこの三線は、単なる楽器以上の存在です。
その誕生は、今後の環境保護活動への大きな一歩となるでしょう。HYのメンバーもこのプロジェクトに参加し、演奏を通じて社会的なメッセージを届けています。
初披露とその影響
2025年3月14日~16日の間、沖縄で開催された「HY SKY Fes 2025 & 前夜祭」にて、この三線が世界初披露されました。前夜祭では、HYが新曲「そこにあるべきでないもの」を演奏し、三線の魅力を存分にアピール。また、サンゴの環境問題と伝統文化の重要性についてのパネルディスカッションも行われました。
京都女子大学の前﨑信也教授は、この三線の存在意義について、「本来、存在してはいけないもの」とし、私たちがどのように環境問題に目を向けるべきかを問いました。HYのメンバー名嘉俊は、「この三線を通じて、多くの人が問題意識を持ってほしい」と熱い思いを語りました。
特別な映画も公開
プロジェクトの魅力を体験できる「Special Movie」も公開されています。この映像は、三線の演奏を行うHYのメンバーと、その背景にあるプロジェクトがどのように展開されているかを描き出しています。これから三線が世に出ることによって、人々の意識が一層高まることを期待しています。
職人たちとのコラボレーション
「そこにあるべきではない三線」のデザインにはHYメンバーが描いたイラストも反映され、輪島の漆芸職人や沖縄のあい染職人がその技術を駆使して仕上げています。それぞれの職人が持つ才能が結集し、一つだけの艺术品が完成しました。
この作品は、純粋に美しさだけでなく、悩みやメッセージもかたちにしました。
最後に
HYによるこのプロジェクトの背後には、音楽がもたらす力と伝統工芸の未来への希望があります。今後も「HY SKY Fes」を通じ、多くの人々にこのメッセージが届けられることを願います。そして、私たちもまた環境や文化について考える機会を大切にしていきましょう。