新入社員の仕事観
2025-06-05 11:54:51

2025年度新入社員の仕事観と心の変化を探る調査結果

2025年度新入社員の仕事観と心の変化を探る調査結果



2025年度に入社する新入社員に対する意識調査が行われ、その結果が興味深いものでした。新型コロナウイルスの影響が落ち着き、売り手市場の中で入社を迎えた彼らのビジョンを探ります。この調査は、ALL DIFFERENT株式会社およびラーニングイノベーション総合研究所が実施したもので、対象は3933人の新入社員です。

1. 新入社員が求める「安定した生活」


調査では、2025年度の新入社員が仕事を通じて成し遂げたい目標として「安定した生活を送りたい」との希望が最も高く65.6%を占めました。この数値は過去12年間で最高を記録しました。対照的に「自分を成長させたい」との希望は50.1%で過去最低を記録しました。これにより、新入社員の意識がいかに変化しているのかが浮かび上がります。

特に、2020年以降、社会情勢の不安定さが新入社員の思考に影響を与え、安心した生活を優先する傾向が強まったと考えられるでしょう。

2. やりがい重視の働き方


一方で、「楽しくてやりがいのある仕事」という選択肢への関心も高く、69.1%の新入社員がこれを望んでいました。過去7年間、同様の意識調査が行われてきた中で、この仕事への意欲は常にトップを維持しています。これに加え「自身の成長につながる仕事」との声も41.4%と根強くありましたが、こちらも減少傾向にあり、時代が求める生き方の多様化が浮き彫りになっています。

3. 労働時間に対する意識


新入社員の働き方に関する調査では、44.6%が「定時に帰りたい」と答え、過去11年間で最も高い数字となっています。このデータは、働き方改革やライフスタイルの多様化が影響を与えていることを示しています。

4. 優先すべき時間の使い方


さらに、新入社員が20代の時間の使い方についてどのように考えているかという質問では、「仕事とプライベート優先」と回答した割合が26.6%となり、次いで「プライベート優先」が18.5%という結果が出ました。特に「プライベート優先」の回答は過去4倍に増加しており、社会とのつながりが薄かった近年が大きく影響していると見られます。

5. 対人関係における性格変化


新入社員の性格に関する調査では、49.2%が「断ろうと思っても断れないことがしばしばある」と回答しました。これにより、断れない性格の新入社員の割合が増加している様子が見て取れます。会社に対する信頼感やコミュニケーションの重要性が次第に求められる時代において、彼らの対人関係がどのように変化しているかも重要な観点です。

6. 悩んだ時の行動


新入社員が悩んだ時の行動についても調査が行われ、「解決できないままため込んでしまう」割合が14.4%に達しました。これは、ストレスや不安を自分の中に抱える新入社員が増えていることを示唆しています。

まとめ


この調査を通じて、2025年度の新入社員が持つ価値観や働き方、対人関係の変質が明らかになりました。「安定した生活を送りたい」という望みとともに、楽しく意義のある仕事を求める姿勢が見受けられます。しかし、自己成長を重視する姿勢は減少傾向にあり、働く環境や心の問題に対するサポートが求められていると言えるでしょう。新入社員が成長できる環境を整えることが、今後の企業にとって不可欠なチャンスと考えられます。


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