看護師の就業問題を考える
看護師不足が深刻化している中で、新たな調査が明らかにしたのは、看護師の多くが「働きたい」気持ちを持ちながらも、実際には現場に踏み出せないという厳しい現実です。株式会社カンタンが行った調査により、約8割の看護師が「働きたくても踏み出せない」と感じ、その原因として「事前に職場の実態が分からない不安」が大きく影響していることがわかりました。
調査の概要
この調査は2026年4月に、現役及び潜在看護師100名を対象にネットアンケート形式で実施され、調査結果は多くの意味を持っています。特に注目すべきは、約91.0%の看護師が「入職後に職場のギャップを感じた」と回答している点です。このギャップは、求人情報だけでは知ることのできない職場環境や業務の実態に起因していると考えられます。
就業に向ける意欲とは裏腹な実態
調査では、「働きたい気持ちはあるが、実際に行動に移せない」と答えた看護師が78.0%にのぼりました。これは、働く意欲はあっても、不安が行動の妨げになっていることを示しています。「どのような職場なのか判らない」ことが、看護師が職場復帰をためらう理由です。
不安を解消するための条件
調査によると、潜在看護師が安心して就業に向かうためには、以下の条件が整っていることが重要であるとされています。
- - 職場の雰囲気や業務内容を事前に把握できる
- - 自分の体力や状況に合わせて働ける
- - 勤務条件を柔軟に調整できる
さらに、99%の回答者が「条件次第で働くことを検討しやすくなる」と感じており、働きやすい環境を整えることが、就業希望者を増やす鍵であることが示唆されています。
構造的な問題を解決するために
この調査から明らかになったポイントは、看護師の就業問題が、個々の看護師の問題ではなく、構造的な問題であるということです。すなわち、求職者が事前に十分な情報を得る機会が少ないことで、多くの看護師が不安を感じ、実際に働くことに踏み出せないのです。
看護業界の採用手法においては、単なる人材の取り合いではなく、より多くの看護師が安心して働ける環境を作るための取り組みが必要です。株式会社カンタンは「人材不足」ではなく「ミスマッチ構造」に注目し、看護師が安心して現場に戻れる選択肢を広げることを目指しています。
KANTAN! ナラシワーク™の導入
その一環として、株式会社カンタンは「KANTAN! ナラシワーク™」という、採用前に実際の現場で働くことができる段階的就業モデルを導入しています。この取り組みによって、看護師と医療・介護事業者の相互理解が深まり、働きたい看護師が安心して現場に戻れる状況をつくることを目指しています。
まとめ
看護師不足や就業の壁を乗り越えるためには、事前に現場の実情を知ることが不可欠です。私たちは、看護師が安心して働ける環境づくりに向けて、さらに取り組んでいく必要があります。今後も「KANTAN! ナラシワーク™」を通じて、看護師と現場のミスマッチを解消し、病院や施設の人材の活用を図っていくことが求められています。