大阪・関西万博での特別公演「石見神楽」
2025年、待望の大阪・関西万博が開催される中、石見神楽が特別公演を行います。このイベントは、1970年の大阪万博以来、なんと55年ぶりの特別な舞台となることが決定しました。浜田市を代表する伝統芸能である石見神楽が、万博という国際的な舞台で再びその芸術を披露するのです。
公演の概要と見どころ
公演のタイトルは『IWAMIKAGURA HEROES 石見神楽「大蛇」降臨!受け継がれる情熱の軌跡~石見神楽を創り出したまち浜田~』です。開催日は2025年6月19日と20日で、会場はEXPOホール(シャインハット)。各回約2時間を予定し、ぬかるみの舞台で圧巻のパフォーマンスが展開されます。
特に注目は、55体の大蛇が舞台を埋め尽くす演目「大蛇(おろち)」です。紀元前より平和を祈る儀式の場でもある神楽の中で、大蛇は特に有名な存在であり、今回の舞台ではその壮大なスケールが初披露されます。これに加え、神々を迎え入れる演目「神迎(かんむかえ)」や悪行に立ち向かう「大江山」、親しみやすい「恵比須」も楽しめます。
伝統と現代の融合
この特別公演には、現代アートの巨匠・古塔つみ氏が手がけたビジュアルが用意されています。古塔氏はZ世代を中心に支持されているアーティストで、伝統文化と最先端技術の交錯をテーマにした作品を制作しています。彼は、「石見神楽という文化に関わることができたのは喜びであり、現代と伝統の接点を織り交ぜた世界観を描出することを目指した」とコメントしています。
このコラボレーションは、観客にとっても見逃せない要素です。伝統芸能の持つ力強さを感じつつ、現代アートの新鮮さを体験できる機会となるでしょう。
公演の運営も多彩な顔ぶれ
公演は浜田市および浜田市石見神楽大阪・関西万博公演実行委員会の主催で、複数の企業が協力しています。株式会社セレスポやLDH JAPANなどが名を連ね、各社が持つ知見を生かした舞台演出も楽しみです。エンターテインメント業界で名を馳せる演出家PATO氏が手がける演出にも期待が高まります。
石見神楽の背景と進化
石見神楽は、島根県浜田市を代表する伝統芸能で、1970年の大阪万博では「石見神楽・大蛇退治」を披露し、世界中の観客を魅了しました。それ以降も国内外でその舞を披露し続けており、2019年には日本遺産に認定されるなど、評価されています。特に「大蛇」は石見神楽の代名詞であり、今や日本を代表する伝統芸能として認識されています。
2025年の万博では、55年ぶりの舞台で55体の大蛇が繰り広げる壮大なパフォーマンスが初めて披露されることとなり、多くの期待が寄せられています。
特設サイトの開設
公演に関連する情報は、公式特設サイト(https://hamada-iwamikagura.com/expo2025/)で公開されています。スケジュールや演目、さらには石見神楽の歴史についても情報が満載です。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
この特別な公演を通じて、万博の舞台で新しい形の伝統芸能を観ることができる貴重な機会ですので、見逃さないようにしましょう!