リモート時代の企業内コミュニケーション課題に迫る調査結果発表
現代の働き方が多様化し、リモートワークが普及する中で、企業内部における情報伝達の難しさが浮き彫りになっています。株式会社PRIZMAが実施した「インナーコミュニケーションの課題に関する調査」では、広報や総務、人事担当者、さらには一般社員を対象に、現状のコミュニケーション環境やその課題を明らかにしました。
調査の概要と目的
本調査の目的は、社内資料やコミュニケーション手段が実際にどのように活用されているか、またそれに対する受け手の反応やニーズを把握することです。調査期間は2025年5月27日から29日の3日間で、515人の対象者からのデータを収集しました。特に、社員が資料を理解できていない理由や、どのような形式での情報提供が望まれるのかに注目しました。
社内資料の運用状況
調査結果によると、社内資料を「現在も運用している」と答えた企業は54.4%でした。一方で、過去に作成したものの現在は使用していない企業が21.0%、また、作成することを検討中の企業が14.3%もあり、約半数の企業で伝達体制が整ってないことがわかりました。このことから、伝達の目的と運用体制を明確にする必要性が浮き彫りになっています。
資料が読まれない理由
さらに、資料が「読まれていない」と感じている割合は54.7%に達し、加えて約6割が「ほとんど読まれていない」と回答しました。この結果から、送り手の意図とは裏腹に、情報が受け手に伝わらない深刻な実態が浮かび上がります。資料の形式としては、テキスト文書が主流ですが、視覚的に魅力的な要素が欠けているため、読み手の興味を引く工夫が必要です。
読者の声と求められる改善策
一般社員からのフィードバックも見逃せません。「何が読みにくいか」の質問に対し、情報量の多さや文章の難解さ、そして形式についての不満が挙げられました。特に、ストーリー性のある資料として「漫画の活用」に対して64.6%が関心を示したことは注目に値します。視覚的で感情に訴えかける手段が求められている現状が示されています。
持続可能なコミュニケーションのために
こうした調査結果から、企業は伝えるだけでなく“伝わる”情報設計が不可欠であることが明らかになりました。社内のコミュニケーションの質を高めることが、企業文化の形成に寄与するでしょう。資料の改善が必要であり、そのためには読み手の視点を考慮した工夫が求められます。
結論
PRIZMAの調査は、企業内コミュニケーションの重要性を再認識させるものとなりました。根本的な改善を図るには、送り手の意見だけでなく、受け手のリアルな声を反映させることが求められます。今後、質の高いコミュニケーションが企業文化を育む要素としてますます重要になるでしょう。
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PRIZMA 調査結果