コンサルタントの市場価値とキャリア最適化戦略
アクシスコンサルティング株式会社が実施した「コンサルタントの市場価値とキャリア最適化戦略」に関する調査では、コンサルタント自身が持つキャリアに対する認識と、外部市場からの評価の間に存在するギャップを浮き彫りにしました。この調査は、現役コンサルタントやポストコンサル、事業会社の採用に携わる事業部長以上の計1,004名を対象に行われました。
調査の背景
現在、コンサルタント業界は大きな転換期を迎えています。従来の「コンサルから大手事業会社への転職」に加えて、ストックオプションを利用したスタートアップへの参画や、個人M&Aのようなリスクを取るキャリアパスも増加していますが、それに伴い自らの市場での価値はどの程度なのかという疑問が生じています。
社内評価と市場価値の認識
調査によると、回答者の67%が「社内評価は市場価値より高い」と感じています。特に「社内評価が大幅に高い」との回答が24.9%に上り、これはコンサルタントが社内での評価と外部市場での評価基準の異なることを示唆しています。
業務の実感
続いて、コンサルタント業務に対する実感についても調査しました。約9割が「業務は本来の戦略的価値提供ではなく、人手の補填である」と感じており、クライアントへの実質的な価値提供に関する疑念が広がっています。これは、コンサルタントが本来期待される役割を果たせていない現状を如実に示しています。
市場価値を高める経験
調査において、異業種への転職時に評価が高いタイトルについては、現役コンサルタントとポストコンサルともに「コンサルタント」との回答が多かったのですが、事業会社の採用担当はマネージャークラスが重視されるとの結果が出ました。これは、業界間で求められるスキルや経験が大きく異なることを示しています。
大規模PMO経験や戦略策定経験が新たなオファーの条件として挙げられましたが、事業会社はマネジメントや組織をリードする力を求めていることが明らかでした。
まとめ
今回の調査からは、コンサルタントが自身のキャリアを最適化していくためのヒントが得られます。ただ単に業務をこなすのではなく、上流からビジネスをリードする観点や実行力が求められています。今後のキャリア形成においては、ただの戦略立案者から、組織の成果を達成する実行者へと成長することが重要になるでしょう。
この調査結果をもとに、コンサルタントとしての市場価値を高めるための戦略を考えることが、これからのキャリアの成功に繋がるといえます。