大阪・関西万博で開催された子ども向けワークショップ
2025年に開催予定の大阪・関西万博。その中でも、特に注目を集めるのが大阪府八尾市の老舗ゴムメーカー、錦城護謨株式会社が行う子ども向けワークショップです。本イベントでは、ゴムの製造過程で生じる端材を活用し、子どもたちが自由にミサンガを作れる機会が提供されました。
錦城護謨の取り組み
錦城護謨は、1936年の創業以来、家庭用電化製品や土木事業に至るまで、さまざまな分野でゴム部品を提供してきました。特に家電製品においては、国内トップシェアを誇る企業です。このワークショップでは、年間で3000種類以上のゴム部品を製造している同社が、その製造過程で発生するゴムの端材を利用しました。これにより、参加する子どもたちはただの廃棄物ではなく、クリエイティブな素材として再利用できることを学ぶことができます。
ワークショップの流れと魅力
ワークショップでは、子どもたちは色とりどりのゴム端材を前にして、自分だけのオリジナルミサンガを作る体験をします。好きな色や形を選んで、五感を使いながら素材に触れ、シンプルに楽しむことができます。講師の指導のもと、丁寧に編んでいく姿には笑顔が溢れていました。完成したミサンガは、子どもたちが自分の手で作り上げた達成感をもたらし、参加したし多くの子どもたちから「またやってみたい」との反響があがりました。
資源循環の重要性を伝える
このワークショップは、単にものづくりの楽しさを体験するだけでなく、資源循環や創造の価値についても考えさせる機会となっています。子どもたちが手に入れたミサンガは、使用済みの素材が新しい製品として生まれ変わる過程を教えてくれ、環境についても考えるきっかけとなります。この取り組みは、次世代のリーダーたちが持つべき意識を育む一助となるでしょう。
継続的な開催が期待される
今後もこのワークショップは、錦城護謨をはじめとする大阪のオープンファクトリー参加企業によって、大阪・関西万博の「いのちの遊び場 クラゲ館」の中で定期的に開催される予定です。子どもたちにとってだけでなく、大人にとっても、ものづくりの楽しさと資源の大切さを再認識する良い機会になるでしょう。
いのちの遊び場 クラゲ館について
「いのちの遊び場 クラゲ館」は大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンの一つで、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにしています。様々な形で「いのち」を探求するこのパビリオンにおいては、大人も子どもも共に新たな発見をして、楽しい時間を共有することができます。音楽やアート、科学など、多岐にわたる内容のプログラムが展開されており、訪れる人々を魅了することでしょう。
今回は、いのちの遊び場での貴重な体験を通じて、未来を考える子どもたちの生き生きとした姿をお届けしました。参加者が主体的にものづくりを楽しみ、また環境への意識も高まるこの試みは、今後ますます期待されることでしょう。ぜひ、次回のワークショップにも参加してみてください。