マツダのRX-7と西本さんの心温まる物語
LUCK株式会社が制作したドキュメンタリー動画「RX-7と過ごした25年間、最後の3日間」が、世界的な広告賞であるCannes Lions 2026にてEntertainment部門のBronze Lionを受賞しました。この映像は、長崎県に住む西本尚子さんと彼女の愛車、マツダRX-7との25年間の歩みを描いています。
RX-7との思い出
西本さんは、日常の足としてだけでなく、家族との思い出を紡ぐ大切な存在としてRX-7を育んできました。買い物から家族のお出かけまで、RX-7は彼女の生活の一部そのものでした。しかし、80歳の誕生日を控え、これまでの生活を振り返る中で免許返納を決意し、それと同時にRX-7との別れも意味しました。このドキュメンタリーは、その感情的な別れを静かに捉えています。
映像では、最後の3日間を追い、西本さんが思い出の場所を訪れたり、家族とともに過ごしたりする様子を映し出しています。彼女の心の内や、RX-7に対する思いが、一つひとつのショットから浮かび上がってきます。それは、ただの車の紹介ではなく、彼女の人生のパートナーとしてのRX-7の存在感を感じさせます。
企業のメッセージを伝える
本作は、マツダが掲げる「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」という目的に基づいて制作されています。LUCK株式会社は、単なる宣伝ではなく、「人の物語」を通じて企業理念を伝えることを目指しました。西本さんとのお話から導き出された彼女の「RX-7は友達だった」という言葉は、この映像のように深い関係性を象徴しています。
撮影中、制作チームは西本さんとの距離感を大切にし、形式的なインタビューから自然な会話へとシフトしました。彼女が心から語ることを引き出すために、話す内容や撮影の場所を一緒に相談するスタイルを採用しました。その結果、自然体の言葉と笑顔が生まれ、視聴者に強く訴えかける映像となりました。
受賞の裏側
小川凜一氏は、「西本さんの魅力を視聴者に届けるために、自然な言葉や仕草を待つことを重要視しました」と語ります。彼女の言葉が徐々に表出されていく様子は、単なる取材を超えた真の物語を形成しました。また、砂田智香氏も「西本さんを中心に、様々な関係性を描くことが大切」とし、その努力が受賞につながったと述べています。
公開後、多くの視聴者からの反響もあり、映像は人々に自らの記憶を振り返らせるきっかけとなっています。RX-7のドキュメンタリーは、その感動的なメッセージとともに、多くの人に感動を与えました。これらの評価は、LUCK株式会社が新たな映像表現の可能性を切り開く重要な一歩となりました。
今後の展望
受賞を契機に、LUCK株式会社は今後も企業の思いを誠実に描く映像制作を続けていく意気込みです。クルマと人との深い結びつきを描いた本作は、今後のプロジェクトにおいても大きなインスピレーションを与えることでしょう。自身の大切な記憶を呼び起こすこの作品は、未来の映像制作の新たな道を示すものとなっています。