ダイヘンが発表した新たな防災用蓄電池
株式会社ダイヘンは、7月30日に改正された消防法に対応する形で、国内初となる消防認定を取得した「防災用蓄電池パッケージ」を市場に投入しました。これにより、非常用電源としてリチウムイオン電池を使用することが可能になることから、非常時だけでなく平常時にも再生可能エネルギーを活用することが期待されています。
この新しいパッケージは、従来のディーゼル発電機と比較しても多くの利点を持っています。例えば、低騒音で振動や排気ガスがなく、環境への負荷が軽減されるため、使用場所を選びません。さらに、電気料金やメンテナンス費用が大幅に削減できる可能性があります。利用者にとっては、安全な電源供給があるだけでなく、経済的メリットも大きな魅力となっています。
特定防火対象物における重要な役割
「防災用蓄電池パッケージ」は、介護施設や病院、商業施設を含む特定防火対象物において非常用電源としての設置が義務付けられています。これらの施設では、多くの人々が利用するため、非常時に確実に起動し、スプリンクラーや非常照明など、重要な消防設備を稼働させることが求められます。現在、日本全国で約20万台の非常用電源が設置されていますが、多くは依然として平常時には稼働しないディーゼル発電機です。
本製品の特長
安定性と安全性
新たな防災用蓄電池パッケージは、平常時にも活用することで、非常時の不始動や異常停止を未然に防ぎます。これは、低騒音であって振動や排気ガスが発生しないため、周囲の環境負荷を軽減することにも寄与します。
コスト削減の可能性
本製品により、電気料金やメンテナンス費用の大幅な削減が期待できます。トータルコストは、ディーゼル発電機と比較して20年間で10%以上の削減が見込まれています。具体的には、平常時の電力ピークカットにより、電気料金の節約が可能であり、自家消費型の太陽光発電と組み合わせることで、さらに経済的になります。また、メンテナンスにかかるコスト削減も見逃せません。
販売開始と今後の展望
ダイヘンは本製品の受注を2025年12月15日より開始する予定です。この制度が実現すれば、ますます多くの施設での導入が進むことでしょう。
本製品に関する詳細情報やお問い合わせは、株式会社ダイヘンのホームページまたは電話にて承っております。新しい防災用蓄電池を通じて、安全で経済的な災害対策が広がることが期待されます。