新たなペンギン文学の傑作が誕生!
ヘイゼル・プライア著、圷香織訳の『ペンギンにさよならをいう方法』が、2025年9月26日に刊行されます。この作品は、御年85歳の気難しいおばあちゃん、ヴェロニカの日常と彼女の特異な旅を描いています。スコットランドの巨大な屋敷で暮らす彼女は、動物番組を観るのが大好きですが、同時に自身の遺産を誰に譲与すべきかに悩んでいました。身寄りがない彼女の遺産が、不適切な相手に渡るのは避けたい一心から、彼女は思考を巡らせます。
ヴェロニカの旅のきっかけ
ある日、動物ドキュメンタリー番組を観ていた彼女は、絶滅の危機にあるアデリーペンギンの存在を知ります。彼女は、遺産を託す相手としてアデリーペンギンを考えるものの、本当に彼らが相続人としてふさわしいのかを見極めるべく、南極への旅を決意します。この旅が彼女に何をもたらすのか、そしてアデリーペンギンの未来にどのようにかかわることになるのか、物語は彼女の決断から展開していきます。
ベストセラーの誕生
この作品は、すでにAmazonでベストセラー1位を獲得しており、16か国以上で訳されて発行されています。また、リチャード&ジュディ・ブッククラブやBBCラジオ2ブッククラブに選ばれるなど、注目されている一冊です。世界中の読者に希望と感動を与えるペンギン文学として、期待が高まります。発表された直後からレビューも多数寄せられ、ファンを魅了しています。
本書の魅力
この物語は、ただのフィクションにとどまらず、読み手に命の大切さや遺すものの価値を考えさせる内容になっています。圷香織さんの訳文もまた、作品の魅力を引き立てており、登場人物たちの心情を丁寧に描写しています。特に、八十五歳のヴェロニカが感じる孤独や、生きることへの意欲が際立っており、老いに対する新たな視点を提供しています。
著者と訳者のプロフィール
ヘイゼル・プライアは、イギリスのオックスフォード出身。彼女は大学で英語を学び、その後音楽の道に進みました。作家として2019年にデビューし、以来、数々の注目を集めています。続編もすでに発表されており、その世界観は多くのファンに愛されています。
訳者の圷香織さんは、上智大学卒業後、英米文学の翻訳家として活躍中。多くの著名な作品を手掛け、その質の高い翻訳には定評があります。
書籍情報
- - タイトル: ペンギンにさよならをいう方法
- - 著者: ヘイゼル・プライア
- - 訳者: 圷香織
- - 判型: 四六判並製
- - ページ数: 410ページ
- - 発売日: 2025年9月26日
- - ISBN: 978-4-488-01152-9
- - 価格: 3,060円(税込)
- - 装画: 嶽まいこ
- - 装幀: アルビレオ
おわりに
『ペンギンにさよならをいう方法』は、単なる読み物に終わらず、時を超えた心の旅を読者に提供します。ぜひ手に取って、その世界観と感動を体験してください。