微細藻類の自動化!カナダ製フォトバイオリアクターの魅力
近年、世界中で注目されている微細藻類。これらは養殖業に欠かせない存在で、特に魚介類の幼生にとって重要な栄養源です。最近では、カナダのインダストリアル・プランクトン社が開発した「フォトバイオリアクター」が話題を呼んでいます。
フォトバイオリアクターとは?
この装置は、微細藻類の培養を自動化するもので、その外観はまるでSF映画に登場するタイムマシーンのようです。これによって生産の安定性、効率性、そして品質の向上が実現されています。この装置はすでに北海道から沖縄まで、多くの企業に導入されており、すでに成果を上げています。
例えば、ウニの種苗生産を手がける上磯郡漁協や、鹿児島のNTTグリーン&フーズなどが、その利点を生かして実践しています。微細藻類は、稚魚や稚貝の給餌に使用されており、良質な藻類を安定的に確保することが、養殖業の成功に大きく寄与しています。
効率化の秘訣
このフォトバイオリアクターの最大の強みは、その「生産効率」です。標準機PBR1250Lは1250リットルの容積を持ち、その連続培養によって毎日200リットルから400リットルもの微細藻類を生産可能です。これにより、従来の方法と比較して、驚異的なコスト削減が実現しています。
具体的には、タンクを使ったバッチ培養に比べて、75,000リットル分の生産能力に相当するため、床面積や取水量の削減が見込まれます。また、従来の作業を自動化することで、労働力や運営コストの削減にも寄与しています。
洗浄システムの優位性
特に、驚くべきはその洗浄システムです。生産する藻類の品種を変える際には、タッチパネルで簡単に洗浄、殺菌が可能です。その結果、外的な汚染のリスクを大幅に減少させることができます。最長では12カ月の連続培養も実現可能で、これにより生産効率はさらに向上しています。
LED照明による成長促進
フォトバイオリアクターには、特別に開発されたLED照明が搭載されており、この照明は従来の蛍光灯よりも約2.2倍も成長を促します。これにより、高濃度での生産が続けられるのです。さらにプログラムも簡単で、タッチパネルで設定を行うだけで、藻類の密度に応じた栄養素の投入、自動収穫を行うことができます。
今後の展望
このフォトバイオリアクターは、2025年に行われる「ジャパン・シーフードショー」にも出展予定です。大きな装置でのデモンストレーションが期待されています。この機会を通じて、多くの人々にその利用価値が伝わることでしょう。
これからもこの革新的な技術が、養殖業を支える重要な要素となることに期待が寄せられています。すでに多くの法人において導入進んでいますが、さらなる普及が期待されているとのこと。日本の水産業に新たな風を吹き込む本装置に、今後も目が離せません。