三朝町に耳鼻咽喉科新設
2026-08-13 13:36:28

岡山大学が三朝町に耳鼻咽喉科を新設し地域医療を支援します

岡山大学が三朝町に耳鼻咽喉科を新設



国立大学法人岡山大学は、2026年10月8日より鳥取県三朝町の三朝温泉病院に耳鼻咽喉科外来を新たに開設することを発表しました。この取り組みは、非都市部における持続可能な「聞こえの医療」モデルの構築を目指すもので、地域住民にとって大きな福音といえるでしょう。

背景と課題



三朝町は鳥取県の山間部に位置し、町内には耳鼻咽喉科の医療機関や補聴器の販売店が存在していません。このため、住民は診察を受けたり補聴器の調整を行うためには、町外に出なければならない状況です。特に高齢者にとって、この移動は大きな負担となっています。従来の医療システムでは、耳や聴覚の問題に対するケアが行き届かない状況が続いていたのです。

岡山大学病院聴覚支援センターの片岡祐子准教授は、地域の実情を観察し、住民が必要な医療やサポートを受けられないという課題を強く認識しました。したがって、耳鼻咽喉科外来の設置は、単に医療機会を提供するだけでなく、住民のニーズに即した持続可能な支援体系を構築する重要な一歩とされます。

診療の詳細



三朝温泉病院での耳鼻咽喉科外来は、6カ月間の試行期間が設けられます。この外来診療では、移動可能な聴力検査機器や必要な医療器具を町に持ち込み、地域内で完結する医療を実現します。診療は原則として毎月第1木曜日に行われ、初回は10月8日に予定しています。

片岡准教授が診療を担当し、Audika株式会社の認定補聴器技能者が補聴器の選定や調整を支援します。これにより、医学的評価から補聴器の導入・調整、さらには継続的なフォローアップまでを地域内で受けられるフローが整備されます。

取り組みの目的と今後の展望



このプロジェクトの目標は、住民のニーズに基づいた医療と支援の体系を構築し、その有用性を検証することにあります。活動の初期段階では、受診者数や住民のニーズ、診療の効果などを評価し、その結果に基づいて今後の診療モデルを継続または発展させるかどうかを判断します。

医療資源が限られた地域において、既存の地域資源と専門人材を融合させることで、持続可能な聴覚医療・補聴支援体制の構築を目指します。また、このモデルは他地域への展開可能性も考慮し、将来的にはより多くの地域で実施されることが期待されます。

岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」を通じて、地域の健康と人々の幸福を実現するための取り組みを推進しています。三朝町の取り組みは、その一環として重要な位置を占めています。今後も岡山大学の活動に注目が集まるでしょう。


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