エス・エム・エス、障害福祉支援の新ブランド「かべなし」を発表
株式会社エス・エム・エスは、障害福祉分野における新たな支援ブランド「かべなし」を設立したことを発表しました。このブランドの誕生により、障害者の就労支援に特化したサービスが一新され、より多くの人々のQOL(生活の質)の向上を目指します。
ブランド設立の背景
日本では少子高齢化が進む中、多様な人材の活躍が求められています。特に障害を持つ方々の雇用が増加しているにもかかわらず、法定雇用率を満たす企業は46%にとどまっています。この問題を解決するための支援が急務となっている中、エス・エム・エスはこれまでの経験を基に、「かべなし」という新ブランドを通じて統合的な支援を行うことを決定しました。
新サービス「かべなし求人ナビ」と「かべなし就労支援ナビ」
新たなブランドのもと、2025年9月からは「デイゴー求人ナビ」と「デイゴー就労支援ナビ」がそれぞれ「かべなし求人ナビ」「かべなし就労支援ナビ」と名称変更されます。このサービスは障害者を対象にした人材紹介と就労支援の情報を提供し、適切な就労機会を見つけやすくすることを目標としています。
かべなし求人ナビ
- - 利用者は、職場での配慮事項に基づいた求人を検索できる。
- - 専任キャリアパートナーによるマッチングを実施し、就業後のフォローアップも行います。
かべなし就労支援ナビ
- - 支援内容や実績に基づく就労支援事業所の情報を提供し、自分に合った事業所の選定を手助けします。
- - 需要の高い就労移行支援や継続支援の情報が集約され、より利用しやすくなります。
障害福祉における課題
障害を持つ方々には、就労支援を受けるための選択肢が増える一方で、情報を得るのが難しいという課題もあります。さらに、就労支援事業所の中には中小規模のものが多く、そのICT化が遅れているため、経営上の課題も存在します。
「かべなし」はこれらの課題を解決するため、就労支援サービスと業務支援システム「かべなしクラウド」を提供し、事業者の業務効率化や経営改善のサポートを行います。これにより、事業者が本来注力したい障害者への支援に専念できる環境を整えます。
将来への展望
今後、エス・エム・エスは「かべなし」ブランドを通じて障害福祉の複合的な課題に取り組み、各事業間のシナジーを活かした新たなサービス開発を進める計画です。また、多様な情報を提供し、障害を持つ方々、事業者、雇用企業のニーズに応える形で支援を拡大していきます。
事業責任者のコメント
エス・エム・エス障害者福祉支援部部長の中川雄太氏は、新ブランドの設立に関して、「障害は個人に起因するものではなく、社会の側にある」という意識を広める一環として、そのギャップを埋め、より多くの方々に生きやすい社会を実現することを目指していると述べています。
これからの「かべなし」ブランドの展開に期待が寄せられます。