海洋プラスチックを考える
2025-06-29 12:10:17

海洋プラスチック問題解決へ向けた大阪・関西万博の新たな取り組み

2025年に開催される大阪・関西万博に、海の未来をテーマにした注目のパビリオン「BLUE OCEAN DOME」が登場します。これは、海洋プラスチック問題に対する意識を高めることを目的としており、特に清浄な海を実現するための「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」という世界的な目標に基づいています。この期間中、環境教育事業を手掛けるNPO法人唐津Farm&Foodが運営する「Precious Plastic唐津」も参加し、様々なワークショップを展開しました。

このパビリオンは、海洋資源の持続可能な利用や海洋生態系の保護をテーマにしており、ZERI JAPANが主催しています。訪れる人々は、海洋プラスチックを使用した創作活動を通じて、プラスチックの問題を学び、楽しみながらその解決策を見出す機会があります。特に、対馬市から参加したのが注目を集めています。

「おとーしゃと想いの波」というプロジェクトでは、金沢美術工芸大学の学生たちが制作した環境教育デザインを基に、海の神「おとーしゃ」をテーマにした参加型のトークセッションやワークショップが行われました。このプロジェクトは、海洋プラスチック問題への意識を高め、実際の行動に結びつけることを目的としています。

2025年6月21日と22日には、トークセッションや「波絵馬」づくりのワークショップが開催されました。イベント参加者は、対馬の海岸で集めたペットボトルキャップを使い、Precious Plasticの射出成型機でアップサイクルした「波絵馬」を作成しました。この「波絵馬」は参加者それぞれの願いを書き込むことができ、完成するたびに拍手と笑顔が広がる温かい雰囲気の中で交流が行われました。

このイベントでは、唐津市の離島出身の子供たちが描いた絵馬も展示され、地域を超えたつながりを生む場となりました。これにより、参加者間で共感が広がり、海洋プラスチック問題がより身近なものとして認識されるようになりました。さらに、Precious Plastic Japan Teamの皆さんが協力し、金型制作やワークショップ運営のサポートを行ってくれたおかげで、イベントが成功を収めました。

このような取り組みを通じ、環境教育やサーキュラーエコノミーの重要性を改めて認識する機会となり、参加者は「自分ごと」として海洋問題に取り組む姿勢が培われました。また、唐津Farm&Foodは、自然と共に生きる地域づくりを目指し、環境教育や持続可能な社会の実現に向けた活動を行っています。

今回のプロジェクトを通じて、「願いが人と海をつなぎ、行動を生む原動力になる」といったメッセージが広がり、万博がきっかけで海や自然の未来を考えるきっかけとなることを期待しています。普段の生活から積極的に海洋プラスチック問題を考え、自分たちの行動がどのように影響するのかを知ることが、未来の海を守るために必要です。このように、大阪・関西万博を通じて、海の未来に向けたメッセージが発信され続けることを願っています。


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