医療・介護業界の離職率を下げるための挑戦
医療・介護・福祉業界は、近年深刻な人材不足に直面しています。この状況を改善するために、大阪を拠点とする
株式会社視える化が立ち上がりました。理学療法士の二人によって設立されたこの会社は、業界特化型の採用ブランディングを通じて「想いのある人が辞めなくていい業界づくり」に取り組んでいます。
業界の厳しい現状
まず、離職率の数字を見てみましょう。介護分野では、職員の離職率は約14.4%に達し、66.3%の事業所が人材不足を感じています。2025年には約32万人、2040年には約69万人の介護人材が不足すると予測されています。医療界でも、看護職員の離職率は約11~12%で推移しており、大学卒業者の3年以内離職率は約31.5%にのぼります。これらの数字は、業界が依然として多くの課題を抱えていることを示唆しています。
離職の背景
しかし、退職する人は「やる気がない」わけではありません。
視える化が1000人以上の医療・介護・福祉従事者に関する相談を分析した結果、離職の理由は「理念の非共有」や「経営と現場の方向のズレ」、さらには「思っていた職場と違う」という違和感から来ていることがわかりました。多くの離職者は、むしろ仕事に対する熱意や理想に対して強い思いを持っています。
構造の見直し
今、求められているのは「採用数」だけでなく、「構造」の見直しです。多くの事業所では求人広告や条件改善といった短期的な対策が行われていますが、これでは根本的な解決には至りません。事業所が明確なビジョンを持ち、理念を共有できなければ、採用→ミスマッチ→早期離職という悪循環から抜け出すことはできないのです。
ビジョンを語りなおす
株式会社視える化では、企業のムーブメントを可視化し、理念や価値観を再構築する取り組みを行っています。MVV(Mission・Vision・Value)の再構築を推進し、SNSを活用した情報発信を設計し、採用の導線を明確にすることで、ただ条件で集めるのではなく、共鳴する価値観で選ばれる職場を目指しています。
未来への約束
日本は今後も高齢化が進み、医療や介護の需要は増加していくでしょう。そのため、想いのある事業所が適切に選ばれること、そして自らの理想を持った人材が誇りを持って働き続けられる社会を築くことが急務であるといえます。代表者は「想いのある人が辞めなくて済む業界にしたい」と強い思いを語っています。この使命が、業界全体の構造改革に繋がることを期待しています。
株式会社視える化のビジョン
株式会社視える化は、医療・介護・福祉業界に特化したブランディング支援を提供しています。「想いを視えるカタチに」することこそが、持続可能な組織づくりの第一歩であると考え、理学療法士としての実績を基にしたリアルな現場の声を生かした戦略を展開しています。彼らの取り組みは、これからの業界を変えていく可能性を秘めています。