大阪の医療現場に革新!多言語対応のVUEVO導入で安心の医療体験
近年、日本各地で外国からの患者を受け入れる医療機関が増えてきていますが、その中でも特に注目を集めているのが大阪市生野区にある「ひとひとケアクリニック」です。このクリニックでは、ピクシーダストテクノロジーズが開発した多言語コミュニケーションソリューション「VUEVO」と「VUEVO Display」を日本国内の医療機関として初めて導入しました。
VUEVOとVUEVO Displayとは?
「VUEVO」は、独自に開発したワイヤレスマイクと専用アプリを組み合わせた、聴覚障がい者や外国語を話す患者さんとのコミュニケーションをスムーズにするシステムです。音声は360°方向から集音され、発話者の方向を特定します。また、24種類以上の言語に対応するリアルタイム翻訳機能も搭載されており、コミュニケーションの質を大幅に向上させます。さらに、ChatGPTを活用した要約機能によって、議事録作成にも役立つのです。
「VUEVO Display」は、VUEVOの技術を利用し、多言語翻訳機能を備えた透明ディスプレイです。このディスプレイは、会話の内容をリアルタイムで表示できるため、聴覚障がい者や外国語でコミュニケーションを取る際にも使いやすく、対面での自然なコミュニケーションを実現します。
導入の背景
ひとひとケアクリニックは「人人癒和(ひとひとゆうわ)」を理念に掲げ、多文化共生を大切にしております。院長の中村 一仁氏は、医療だけでなく、地域交流や文化的なイベントにも力を入れており、ネパール映画の上映会などを通じて、地域の多様性を尊重しています。このような地域の特性を背景に、外国籍の患者が多く訪れる生野区での言語や文化に対する壁を低くし、より多くの人に安心して医療を受けてもらうために、VUEVOとVUEVO Displayの導入が決定されました。
導入のメリット
この新たな技術の導入によって期待されるメリットは数多くあります。まず第一に、外国籍の患者が言語の違いによるコミュニケーション障害を克服できるようになり、安心して診察を受けることが出来るようになります。これにより、医療現場でのコミュニケーションロスも最小限に抑えられることでしょう。
次に、医療スタッフの業務負担が軽減される点も見逃せません。これまでは通訳が必要だった場面でも、VUEVOの導入により、スタッフが自ら外国語での対応ができるようになるため、格段に業務効率が向上します。
今後の展望
今後、ひとひとケアクリニックはこの取り組みを通じて、地域社会の中で外国人患者に対する理解と受け入れをさらに広めていくことが期待されます。また、他の医療機関への導入が進むことで、日本の医療システム全体が国際化され、多様性を尊重する社会づくりにも寄与できるでしょう。
代表者のコメント
院長の中村氏は、「VUEVO displayを初めて見たとき、“これだ!”と感じました。言葉の壁を超え、心が通じ合うコミュニケーションを生み出せるこの技術に期待しています」と語っています。これをきっかけに、他の医療現場もこの技術を取り入れ、多文化共生の医療が広がっていくことを願っています。
「ひとひとケアクリニック」は、医療と地域文化の架け橋として、これからも地域の多様なニーズに応え続けることでしょう。