株式会社商船三井が関西支店を移転
2023年5月20日、株式会社商船三井は、新たな関西支店の開所式を中之島のダイビル本館4階にて開催しました。この場所は、100年前に大阪商船が本社を構えた歴史的な地で、当社にとっても大きな意味を持つ移転となりました。
100年の時を超えた再出発
移転前は中之島ダイビルの25階に位置していましたが、今回の移転により、当時の歴史を感じられるダイビル本館に戻ったことは、まさに象徴的な意味を持ちます。当社の源流である大阪商船は、1925年にこの地へ本社を移転した歴史を持ち、今回ちょうど100年後に帰還することになったのです。
新たな関西オフィスの設計
新しい関西支店では、地域の企業や行政関係者とより良いコミュニケーションを図るためのタッチダウンオフィスとしての機能を強化。リノベーションを行い、明るく開放的な空間を実現しました。また、住吉大社の分社を引き継ぐ形で、神聖な雰囲気を残した設計が施されています。この分社は、創業1400年以上の歴史を持つ金剛組による修復を経て移設され、その存在感は地域の信仰とも結びついています。
開所式の盛況
式典には住吉大社 権宮司の岡康史様、金剛組の社長 大槻純一郎様をはじめ、様々な関係者が参加し、新たな関西支店のスタートを祝いました。開所式は、地域とのつながりの強化を目的としたメッセージともして捉えられています。
関西における広がる事業展開
関西支店の移転は、商船三井グループの多角的なビジネスの中心でもあります。ダイビル株式会社による不動産事業や、商船三井さんふらわあのフェリーサービス、更には物流や海事コンサルティングなど、専門性の高い幅広い事業を展開しています。また、地域の人々に海運業を知ってもらう機会として、大阪・関西万博への出展や、7月には「ふねしる」という体験型ミュージアムがオープン予定です。
地域への貢献と新たな挑戦
この移転を契機に、商船三井は地域への貢献を一層強化し、まずは既存事業の強化、新たな顧客やビジネスの開拓、地域貢献の3つの基本方針を掲げて活動を進めていきます。100年の歴史を受け継ぎながら、新たなビジョンを描く関西支店の今後に期待が高まります。
関西支店の移転は、ただの物理的な場所の変更にとどまらず、地域社会とのより深い関係を築くための布石でもあります。当社は、地元の方々に愛される企業として、引き続き進化を続けていく所存です。