戦時下の音楽教育を振り返る復刻版『初等科音楽』刊行
この度、戦時中に使用されていた国定音楽教科書『初等科音楽』の復刻版が刊行されました。これは、国民学校で教育を受けた子どもたちが学んでいた教材であり、今なお多くの人々に影響を与えている作品です。本書には初等科3〜6年生用の音楽教科書が合本されて収められています。
墨塗りで見えなくなった楽曲
戦後の占領政策の影響により、多くの楽曲が教科書から墨塗りや削除の対象となりました。復刻版では、「紀元節」や「天長節」、「日本海海戦」に関連する曲など、封印された数々の楽曲がそのまま収録されています。これにより、戦時中の教育がどのような思想や価値観の下で行われていたかを知る貴重な資料となっています。
塩入清香氏による解説
巻末には、歌手であり参議院議員の塩入清香氏が執筆した解説文が収められています。塩入氏は日本の音楽がどのように西洋音楽との融合を試み、戦後において「君が代」や他の唱歌がどのように扱われてきたかについて、自らの経験を交えてわかりやすく述べています。その視点は、音楽教育を受けた世代には特に共感を呼び起こす内容です。
別売り音源や特別収録
また、本書には別売りで掲載曲のピアノ伴奏音源もリリースされており、特別に塩入氏による「君が代」の歌唱音源も収録されています。これにより、復刻版を読んで学んだ楽曲を実際に演奏しながらアプローチできるのは、教育の一環としてとても魅力的です。
書籍情報
この貴重な書籍『初等科音楽』は、以下の情報で発売されます。
- - 書名:[復刻版]初等科音楽
- - 著者:文部省
- - 解説:塩入清香
- - 仕様:A5並製・184ページ
- - ISBN:978-4802402491
- - 発売日:2026年1月14日
- - 本体価格:1500円(税別)
- - 発行:ハート出版
- - 商品URL:Amazon
この復刻版は、戦時下の音楽教育について考える良い機会を提供してくれる一冊です。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。音楽が持つ力を再認識することでしょう。