巨大アート『棚田の四季』がもたらす日本の米文化
日本の豊かな食文化、その中心には米があります。この米を主役にした「棚田の四季」というアート作品が、東京・茅場町のプレナスオフィスに展示されることが決まり、多くの人々にその魅力を伝える特別なイベントが行われます。
限定無料公開の概要
2025年4月25日(金)、この壁画が1日限りの無料公開されます。観覧時間は10:00から20:00まで。高くそびえ立つアトリウムに展示される壁画は、高さ8m、幅は2m×1mの和紙60枚によって構成されています。春夏秋冬のそれぞれの棚田の様子が、細川護熙氏の手によって丹念に描かれており、まさに日本の原風景の一片を感じることができます。
壁画は、7階からも8階からも違った視点で楽しむことができ、観覧者は作品の存在感に圧倒されることでしょう。また、細川氏がインタビューを通じて制作過程を語った映像も上映されるため、作品の背後にあるストーリーを知る良い機会となります。
谷川での米づくり
細川護熙氏が描くこの作品は、ただの風景画ではありません。日本の米文化、その歴史や瞬間を切り取ったものでもあります。棚田は日本の気候や地形を活かした水田の一つであり、四季折々に変わる表情が見る者の心を打ちます。米を育てることは、日本の農業の根幹でもあり、豊かな食文化を生み出してきました。
アートと共に楽しむイベント
イベント当日は、観覧者が参加できるアンケートも実施し、その中から抽選で10名様に「ほっともっとお食事券500円分」がプレゼントされます。仕事帰りにも寄れるように午後8時まで開場しているので、気軽に立ち寄り、アートに触れ合うことができます。
作品の背景
この壮大な壁画は、制作に3年の時間をかけて完成しました。細川氏は、さまざまな墨を使い分けることで、春夏秋冬の情景を繊細かつ力強く描き出しました。与えられたテーマは「棚田」であり、絵の中には特定の場所の風景ではなく、作者の心の中にある風景が表現されています。
細川護熙氏とは
細川護熙氏は1938年に東京で生まれ、朝日新聞で記者を経て、政治家としても活躍しました。政界を引退後は、陶芸や水墨画、油絵など多岐にわたるアート活動を続けています。最近では高野山に襖絵を奉納したり、日本各地で様々な展示会を開催するなど、アートを通じて日本文化の発信に努めています。
参加方法
観覧希望の方は、プレナス茅場町オフィスの1階ロビーからエレベーターで7階までお越しください。入場は自由で、壁画の鑑賞だけでなく、関連するパネル展示や制作過程を描いた動画もお楽しみいただけます。
この特別公開を通じて、より多くの人に日本の米文化の魅力を再発見していただきたいと願っています。素晴らしいアートと共に、米文化の素晴らしさを感じる貴重な機会に是非ご来場ください。