株式会社ネクスグループ、IoTとWeb3の新たな可能性に挑む
株式会社ネクスグループ、IoTとWeb3の新たな可能性に挑む
株式会社ネクスグループが、2025年2月に連結子会社化した株式会社ZEDホールディングスとの協力を強化し、新たなIoT製品のセキュリティ向上やWeb3領域でのサービス開発に取り組むことが明らかになりました。これにより、現代のデジタル化が進む中での課題に対応し、新しいビジネス機会を模索しています。
新たな取り組みの背景
近年、IoT技術が急速に普及する中、製品の数が飛躍的に増加しています。しかしその一方で、IoT製品を狙ったサイバー攻撃の脅威も増しており、情報の安全性が危ぶまれています。特に、経済産業省ではIoT製品のセキュリティ対策に関する評価制度の整備が進められており、2024年8月には「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」が発表予定です。
そのため、ネクスグループはこの新しい制度に基づき、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)との連携を強化することで、IoT製品のセキュリティを向上させるべく動き出しました。
ZEDホールディングスとの連携
株式会社ZEDホールディングスは、様々な子会社を持つ持株会社であり、暗号資産交換業の株式会社Zaifやソフトウェア開発企業の株式会社クシムソフト、さらにWeb3領域での専門企業チューリンガムなどを傘下に持っています。これらの企業との連携によって、ネクスグループはIoT関連事業のさらなる拡大を目指しています。
特に、クシムソフトとの協力によって開発中のPortable 5G Modem「UNX-05G」や、エッジAIコンピュータ「AIX-01NX」のセキュリティ要件適合評価を進め、製品の品質を確保する予定です。また、チューリンガムと共にブロックチェーン技術を採用したWeb3サービスの展開も視野に入れています。
Web3サービスとDePIN
Web3とは、インターネットの新たな形として、分散型技術を活用する領域を指します。特に「DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)」という概念は、ブロックチェーンを活用して物理インフラを効率的に管理する仕組みを特徴としています。これにより、様々な産業での新しいサービス展開が期待されています。具体的な例として、自宅に設置した無線ゲートウェイを通じたIoT機器との連携や、自動車の運行データを活用した新サービスの提供などが考えられています。
暗号資産事業の強化
さらに、ネクスグループは暗号資産であるNCXC(ネクスコイン)の価値向上に向けた取り組みも行っています。チューリンガムとの業務連携を強化し、GameFiプラットフォームの開発やPolygonチェーンへの対応など、さらなる成長を目指す姿勢が顕著です。
安全で信頼性の高い取引所を運営するため、株式会社Zaifもさらなるサービス向上と経営基盤の強化に努めています。
今後の展望
将来的には、これらの取り組みを通じてIoT市場における新たな需要を創出し、ビジネス機会を拡大することを目指しています。これからのネクスグループの動きに、引き続き注目が集まることでしょう。今後の進展に期待が寄せられています。