Noismの舞台『円環』が彩の国さいたま芸術劇場で待望の千穐楽
日本初の公共劇場専属舞踊団Noismが、20周年を迎えて新たな挑戦を続けています。今週末、埼玉の彩の国さいたま芸術劇場で行われる公演『円環』が、その集大成として注目を集めています。Noismは2004年に新潟で誕生して以来、数々の舞台を通じて高い芸術性を証明してきました。特に昨年夏に上演された20周年記念公演「Amomentof(アモメントフ)」では、これまでの歩みと新しい舞踊芸術が高く評価され、多くの観客を魅了しました。
今回の『円環』では、金森穣の作品と近藤良平の振付による新作が上演され、さらにNoismレパートリー作品も披露されるという豪華な構成が特徴です。金森からはNoism0の新作『Suspended Garden―宙吊りの庭』、近藤によるNoism1の新作『にんげんしかく』、そして『過ぎゆく時の中で』がラインナップされています。その中には、かつてNoismのメンバーとして活躍した宮河愛一郎さんや中川賢さんもゲスト出演し、作品にさらなる深みを与えています。
近藤良平は、ダンスカンパニー「コンドルズ」の主宰者であり、2022年からは彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督を務めています。また、彼のNoismへの振付は19年ぶりということで、今回の作品への期待が高まります。
Noism0の新作『Suspended Garden―宙吊りの庭』は、金森穣の独創的な演出が光り、視覚的な楽しさだけでなく、深層的なテーマも内包した作品になることが予想されます。音楽はトン・タッ・アンによるもの、映像は遠藤龍氏が手掛け、衣裳は鷲尾華子さんが担当。出演者にはNoism0の井関佐和子さんと山田勇気さんが名を連ねており、彼らの身体表現がどのように新しい舞台を作り上げるのか、非常に楽しみです。
さらに、近藤良平の新作『にんげんしかく』も見どころの一つです。Noism1の多彩なダンサーたちが出演し、初演を経てどのような進化を遂げたのか、その舞台上の化学反応も期待されます。また、過去に東京・池袋で行われた「SaLaD音楽祭」で初演されたレパートリー『過ぎゆく時の中で』は、東京都交響楽団との共演が印象的でしたが、今作では新たなキャスティングにより再演されることが決まっています。
豊かなバリエーションと革新的なアプローチを持つNoism Company Niigataが、設立21年目のシーズンを迎えます。舞踊家たちが織り成す今、この瞬間のパフォーマンスに期待が膨らみます。公演は2月7日(金)から9日(日)までの3日間、彩の国さいたま芸術劇場の大ホールで行われます。約115分の公演の中で、観客一人ひとりがNoismの舞台を通じて新たな感動と出会うことでしょう。
この公演を逃さず、舞踊の持つ力を体感してみてはいかがでしょうか。さらなる挑戦と進化を続けるNoismの姿を、ぜひその目で確かめてください。詳細やチケット情報は、
Noismの公演特設ページをご覧ください。