南壽あさ子、新曲がホラー短編の主題歌に
日本のシンガーソングライター、南壽あさ子の新しいアルバム『AMULET』からの楽曲「オン・ザ・スクリーン」が、アブジェクトホラー制作集団「よろずず」の第一弾短編ドラマ『闇に光』の主題歌に選ばれました。この作品は、佐野史郎と大沢健が主演を務め、視覚的な恐怖だけではなく、日常に潜む“違和感”や“不安”を静かに描く新しいスタイルのホラーです。
アブジェクトホラーとは?
「アブジェクトホラー」とは、直接的な恐怖を表現するのではなく、どこにでも存在する不気味さや、身の回りで起こるかもしれない微妙な違和感を増幅させることで、視聴者に深い恐怖を与える新しいジャンル。これに南壽あさ子の楽曲がまさにフィットしています。
「オン・ザ・スクリーン」の魅力
主題歌「オン・ザ・スクリーン」は、心の奥に静けさを残しながら、現実と虚構、記憶と感情の曖昧さを音楽で表現しています。アルバム『AMULET』は、彼女の約6年ぶりの作品で、内省的な表現が印象的です。曲調は柔らかく、穏やかでありながらも、どこか不穏な空気を纏っています。この楽曲がホラーのテーマである“日常と異界の境目”に寄り添い、その不安感を引き立てるのにも一役買っています。
アルバム『AMULET』とその特典
本アルバムには、南壽あさ子自身の感性と音楽の向上が詰まっており、特に「心に寄り添うおまもり」というテーマが人々の心に響きます。絵本作家の酒井駒子によるオリジナルジャケットアートや、女性イラストレーター12名による歌詞集『She Saw Scene』も注目を集めています。このイラスト集は、各楽曲にインスパイアされた独自の視覚表現を提供し、音楽とビジュアルが融合した新しい体験を提供します。
今後の展開と期待
「よろずず」は、この短編ドラマを皮切りに、今後も映像や音楽、デザインといった様々なメディアでコンテンツを展開する予定です。南壽あさ子の音楽とホラーという新たな組み合わせが生み出す、異次元の感情体験に期待が高まります。
南壽あさ子のコメント
彼女は、主題歌について「『オン・ザ・スクリーン』は、現実と心の境目に現れる感覚を音にしたもので、アブジェクトホラーの世界観と出会えたことは素晴らしい巡り合わせだ」とコメントしています。このように、彼女自身も新しいジャンルでの自らの役割を見いだしているようです。
リリース情報
『闇に光』は2025年12月26日に公開され、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSで視聴可能になります。音楽とホラーが交差する不気味で美しい世界観に浸りながら、新しい感情体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。