福岡に初の取り組み、こども偏食医療ネットワークの始動
大賀薬局とこども偏食少食ネットワーク協会が共同で、「こども偏食医療ネットワーク」を福岡で開始します。このネットワークは、日本初の取り組みとして、こどもが食べることに悩む家庭を支えるための新しい医療支援体制を目指しています。
相談の敷居を低く、悩みを軽減
「こどもが食べない」といった悩みを抱える保護者は多く、実に7割以上が何らかの問題を経験しています(2015乳幼児栄養調査)。情報はさまざまですが、実際に行動に移すことが難しい現状があります。そこで、買い物ついでに気軽に相談できる環境を整え、まずは相談することから始められるようにしたのが、このネットワークの特徴です。
大賀薬局舞松原店内には「こどもの食の相談コーナー」が設置され、こども偏食少食ネットワーク協会が認定した子ども摂食アドバイザー資格を持つ管理栄養士が常駐しています。ここでは、無料で相談を受けることができ、専門的な知識をもったスタッフにアドバイスを受けることが可能です。
医療機関との連携
家庭での悩みだけではなく、必要に応じて福岡市内や近郊の医療機関、さらに小児科や小児歯科といった専門外来とのスムーズな連携も整備されています。この体制によって、相談内容に応じた適切な医療支援へとつなげることができ、困難を抱える家庭にとっても安心感を提供できるでしょう。特に、早期対応が成長において重要なため、迅速なサポートを実現しています。
多職種連携による包括的支援
「こどもの偏食医療ネットワーク」は、食だけではなく、子どもの成長全体を見据えた支援を行っています。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など、多職種が連携し、それぞれの専門性を生かしながら、こどもたちのさまざまな発達特性に応じたサポートを提供します。これにより、保護者は安心して子どもの成長を見守ることができる環境が整います。
具体的な取り組みと今後の予定
この新しい支援が具体的に始まるのは2025年5月25日からですが、その前に「マタニティ&ファミリーフェスタHakataCCo2025」内で、事前に「こどもの偏食・少食に関する相談会」が開催されます。このイベントでは大賀薬局の栄養士が相談に乗り、これからの取り組みの一端を体験することができます。
イベント概要
- - 名称: マタニティ&ファミリーフェスタ「HakataCCo2025」内の大賀薬局栄養士ブース
- - 開催日時: 2025年5月25日(日)10:00~16:00
- - 開催場所: 福岡アイランドシティフォーラム
- - 参加費: 無料
- - 参加資格: 入場無料チケット予約制
この取り組みを通じて、地域の子どもたちや保護者に対して、より良い食育環境の実現を目指していきます。
終わりに
「こども偏食医療ネットワーク」は、こどもの食に関する問題を早期にサポートし、家庭と医療、さらには地域が連携する新しい形の支援を提供していきます。食事は単なる栄養摂取だけではなく、家庭の幸せや子どもの成長にも大きな影響を与えるものです。このネットワークの立ち上げが、たくさんの家庭の悩みを解決する一助となることを期待しています。