JAXAベンチャー・ツインカプセラ、優れた保冷技術で中小企業賞受賞の栄誉

『BAMBOO SHELLter』が中小企業優秀新技術の栄誉を獲得

株式会社ツインカプセラが開発した小型の超断熱保冷容器『BAMBOO SHELLter』が、公益財団法人りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社が主催する「第37回中小企業優秀新技術・新製品賞」において優秀賞を受賞しました。この受賞は、中央会の贈賞式に参加した際に授与され、ツインカプセラの革新的な技術と製品の価値が評価された結果です。

受賞の背景

『BAMBOO SHELLter』は、保冷輸送において確実かつ低コストでの実現を目指して開発されました。JAXAの再突入カプセル技術を用いた高性能断熱技術により、最大11日以上の温度維持が可能であり、特に医療や創薬の分野での需要が期待されています。この技術は、温度逸脱リスクの低減と輸送コストの削減に寄与する優れた特徴を持っています。

『BAMBOO SHELLter』の特長

『BAMBOO SHELLter』は、竹のようなスリムなデザインが特徴の真空断熱保冷容器です。小型かつ超高性能という特性によって、従来の保冷輸送の課題を解決する能力を持ちます。具体的には、サンプルやワクチン、細胞、医薬品など、少量の物品を安定して保冷輸送する用途に非常に効果的です。

この製品は、茨城県の「次世代技術活用ビジネスイノベーション創出事業」や「いばらきチャレンジ基金」など、さまざまな支援のもとで開発が行われました。また、タイガー魔法瓶との業務提携を通して、実用化に向けた研究開発も進めています。

受賞の意義と今後の展望

今回の受賞は、ツインカプセラの技術が社会においてどれだけ重要であるかを示す大きなマイルストーンとなりました。ツインカプセラは今後も『BAMBOO SHELLter』を通じて、医療や創薬などの分野で社会的貢献を果たしていく所存です。

サービスとしては、製品の無償トライアル利用も行っており、利用者のニーズに応じた提案をすることで、より良いソリューションを提供することを目指しています。