大阪発!循環型化粧品の新モデル
2025年9月11日、大阪のチームエキスポパビリオンで行われたイベントで、RURIちゃんず with ラピスが提唱する「残渣ゼロ」を実現する化粧品モデルが発表され、多くの注目が集まりました。この新しいビジネスモデルは、農家と連携し、生活環境を守りながら持続可能な製品を提案しており、業界に革新をもたらすものです。
環境に優しい「残渣ゼロ」を目指して
このプロジェクトは、化粧品原料調達から廃棄に至るすべての過程で、地球環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。特に、地域の未利用資源を積極的に活用し、農業との協働を深めることで、持続可能な循環型社会を実現します。
アップサイクル原料の活用
プロジェクトでは、特に関西地域で発生するタケノコの皮やイチジクの樹皮、有機米ぬか、若桃といった農産物由来の廃棄物を、高機能な化粧品原料にアップサイクルする取り組みが行われています。このようなリサイクルプロセスにより、農家の廃棄物処理コストも削減される点が高く評価されています。
革新的な残渣還元システム
この取り組みの最もユニークな部分は、製造過程で生じる「カス残渣」をただ廃棄するのではなく、農家へ還元し肥料として再利用するという仕組みです。これによって、地域内で完結した循環システムが形成され、化粧品製造が地域農業の活性化へとつながる結果を生み出しています。
環境への具体的な貢献
展示では、この循環型モデルがもたらす具体的な環境への貢献が数値で示され、強い説得力を持っていました。
- - 二酸化炭素排出量※最大70%削減:新しい原料調達と廃棄物処理プロセスの改善によるものです。
- - プラスチック使用量※最大90%削減:製品のパッケージや製造工程で環境への配慮がなされています。
これらの実績を可視化し、将来的にはカーボンクレジットの発行を目指しており、環境保全活動を持続可能な経済活動に変えていく取り組みも行っています。
さまざまなアップサイクル化粧品の紹介
この循環モデルのもとで生まれた化粧品が発表され、その独自性が際立ちました。
- - シャンプー:廃棄されるタケノコの皮から抽出した成分を活用し、サステナビリティへの追求がなされています。
- - ボディソープ:イチジクの樹皮からの美容成分を使用。アップサイクルに加え、肌に優しい機能性も兼ね備えています。
- - 洗顔料:地域のタチバナ葉を素材にしており、環境負荷の低減が図られています。
- - ローション:有機米ぬかや若桃の廃棄物を使った保湿力の高い製品で、環境への配慮と機能性を見事に両立させています。
今後の展望
RURIちゃんず with ラピスは、今後もこの農家との連携を強化し、残渣ゼロを目指した循環型開発のモデルを、他の製品カテゴリーにも拡張していく計画です。地域社会の活性化とともに、さらなるカーボンクレジット発行を通じた環境負荷の低減にも貢献していく展望を持っています。
この取り組みは、単なる化粧品開発に留まらず、持続可能な未来に向けての新たな産業モデルとして、ますます注目を集めていくことでしょう。