古墳文化が新たな形で蘇る
最近、葬儀・供養業界に新しい潮流が訪れています。それは、竹田恒泰氏が提唱する「前方後円墳型のお墓」です。この新たなお墓のアイデアが、少子高齢化社会の中でどのように受け入れられ、発展していくのかについて、株式会社前方後円墳の竹田氏と、LDT株式会社の白石和也氏との対談が『月刊フューネラルビジネス』10月号に掲載されました。
新しいお墓の誕生
竹田氏はこの新しいお墓の開発に関して、古墳文化の顕彰という視点から解説しています。「前方後円墳型のお墓」は、古代の日本に存在した古墳文化に基づくデザインが特徴であり、水濠を持つ全長17.5メートルの構造で、円筒埴輪や鏡、剣、勾玉などの副葬品が忠実に再現されています。これにより、霊を尊ぶ新しい形の墓地が形成されているのです。
受け入れ規模と市場の反響
新たに設けられる圧倒的な規模の受け入れ可能区画がポイントです。1人用永代祭祀墓438区画や、2人用1,338区画を準備し、さらには合祀墓により最大で1万から3万柱のご遺骨を受け入れることが可能です。この新しい試みは販売開始から10日間という短い期間で1,600人以上の購入希望者を集め、全国で6,000人が開設情報を求めるなど圧倒的な関心を集めています。
大阪府大東市での販売開始
さらに、この「前方後円墳型のお墓」は、大阪府大東市での販売が決定しています。全国100基の整備を視野に新しい文化の発信を図るこのプロジェクトは、今後どのような地域コミュニティを形成するのか、大変興味深いものです。
コミュニティの形成と交流の場
また、契約者同士の交流の場として「古墳同窓会」を開催し、利用者同士がつながる機会を提供することも計画されています。これにより、単なる葬儀や供養の場を超えて、人と人がつながり、文化を継承する場所へと進化していくことでしょう。
LDT株式会社とは
LDT株式会社は、エイジテックプラットフォーム事業を展開する企業で、葬儀業界向けにクラウド型管理システム「スマート葬儀」や、一般向けにライフエンディングプラットフォーム「やさしいお葬式」など、多岐にわたるサービスを提供しています。
まとめ
竹田恒泰氏と白石和也氏の対談は、単に葬儀社会の新たなビジョンを語ったものにとどまらず、古墳文化の顕彰を通じて、地域コミュニティの形成や新たな交流の場を提供する可能性をも示唆しています。「前方後円墳型のお墓」は、これからの葬儀や供養のあり方に、新しい風を吹き込むことになるでしょう。古墳文化が現代に息づくその瞬間を、多くの人々と共有したいものです。