ミュージカル『武士の献立』の登場
映画『武士の献立』が新たにミュージカルとして蘇ります。この作品は、松竹と北國新聞が共同で製作したもので、2013年に公開された映画を基にしています。物語の舞台は江戸時代の加賀藩。実際に存在した包丁侍、舟木伝内とその子安信の料理を通して描かれる家族愛が見どころです。
公演情報
ミュージカル版『武士の献立』は、2025年7月10日から7月16日まで東京・草月ホールにて、続いて8月8日から8月10日まで石川・能登演劇堂で上演されます。どちらの公演でも、醤油版と味噌版のダブルキャストによる演出が行われます。
Alexandrite Stageについて
本作の演出を手がけるのは、俳優でありプロデューサーの野口大輔が代表を務めるAlexandrite Stageです。2017年に設立以来、さまざまなジャンルの舞台作品を手掛けてきました。次回の作品には、史劇『PRINCESS TOKUGAWA』や松本清張原作の舞台『黒革の手帖』も控えています。
キャストの魅力
今回のミュージカル版では、主要キャストが豪華です。映画で上戸彩が演じた舟木春は、元モーニング娘。の小川麻琴さんと、飯窪春菜さんが担当。舟木安信役には、藤岡勇成さんとXYのHAYATOさんがキャスティングされています。舟木伝内役は和泉元彌さんが務め、語り部は元宝塚歌劇団の剣幸さんが担当します。彼らの歌唱による表現は、作品に新たな命を吹き込むでしょう。
特徴的な演出
野口大輔氏は、本作の演出において「舞台上での調理」が制約であることに注目しました。そのため、香りの特殊マシーンを使用し、劇場空間を香りで満たす独自の4Dシアター形式を取り入れています。これにより、観客は視覚だけでなく、聴覚や嗅覚でも物語を楽しむことができます。さらに、地元の加賀野菜を使った演出や、江戸時代を再現した衣装が、全体的な体験を豊かにします。
出演者のコメント
特に舟木伝内役の和泉元彌さんは、「ミュージカルにする意義を感じられるような素晴らしい作品ができあがっています。五感を刺激し、生の舞台ならではの感動を体験してほしい」とコメントしています。また、舟木春役の小川麻琴さんも「春の明るさ、周囲への気遣いを大切に演じたい」と意気込みを語っています。
チケット情報
上演は2時間30分を予定しており、全公演共通でスケジュールが組まれています。チケットは、最前列のR席から一般指定席、さらに若者向けのU25席まで幅広く用意されています。公演ごとに異なるチケットの種類により、観客は自身に最適な席を選ぶことができます。
まとめ
ミュージカル版『武士の献立』は、料理と家族愛をテーマにしており、ただの舞台に留まらず、観客を五感で楽しませる革新的な試みです。ぜひ、足を運んで新しい舞台体験を味わってみてください。公式サイトでは最新情報が発信されていますので、お見逃しなく。