フクシマガリレイの革新: 2025年大阪・関西万博に製品協賛
フクシマガリレイ株式会社は、2025年に開催予定の大阪・関西万博において、革新的な技術を用いた調理機器の試作を披露することが決定しました。このプロジェクトは、ソニーグループと共同で開発されている「録食®」技術の一環であり、料理の新しい楽しみ方を提案します。
録食®技術について
「録食」とは、次世代の料理をデータ化する技術です。従来のレシピアプリや調理動画とは異なり、料理の過程を精密に1秒、1℃、1g単位で記録し、再現することを目的としています。これは、遠く離れた場所でも同じ味を再現できる未来を目指すものです。フクシマガリレイは、これに対応した調理機器の開発に参加しています。
大阪・関西万博での展示
大阪万博の「シグネチャーパビリオン」内に設けられるEARTH MART館では、「味を記憶し、再現できるキッチン」というコンテンツが北村薫堂テーマ事業プロデューサーのもとで進行しています。ここでは、フクシマガリレイが開発した試作機器が展示され、実際に録食技術がどのように活用されるのかを見ることができます。
フクシマガリレイの社長、福島豪氏はこの協力にあたり、「録食技術を通じて、食を通じた人とのつながりを大事にし、新しい体験を提供したい」と述べています。今まで業務用冷蔵庫の製造で実績を上げてきた同社ですが、この新たな挑戦は全く違ったフィールドです。
調理機器の特長
展示される調理機器は、IH(電磁誘導)を用いたもので、料理の過程を詳細に記録し、再生することが可能です。この機器は、食材の温度変化や水分の蒸発量など、調理におけるさまざまなデータを取得できるメリットがあります。再生時には、記録したデータを基に自動で加熱が調整され、より正確な調理が実現されます。
ソニーとの共同開発
ソニーの食プロジェクトリーダー、野元知子氏は、「音楽が録音されて時を超えて感動を伝えるように、料理も記録されることで人々に伝わる未来を描いている」と語っています。この技術の導入により、料理人にとって新たな収益源が生まれる可能性もあり、食業界に革新をもたらすことを志しています。
まとめ
フクシマガリレイとソニーのコラボレーションによる「録食」技術は、ただの調理機器の展示にとどまらず、未来の食文化に大きな影響を与えるプロジェクトです。万博での試作機器の展示を通じて、多くの人々に新たな調理体験と食の楽しさを伝えることが期待されています。2025年の大阪・関西万博で、一体どのような新しい発見が待っているのか、目が離せません。