日本アパレルの海外市場展開と越境EC戦略の最新動向
日本アパレル業界が海外市場への展開において新たな一歩を踏み出すための重要な知見が、2026年4月8日から10日にかけて東京ビッグサイトで開催された「FaW TOKYO(ファッションワールド東京)春」で示されました。今回のイベントには、国内外から700社以上のファッション関連企業が集まり、最新のトレンドや技術を紹介する場となりました。その中で、越境ECに特化した支援を行うZenGroup株式会社が、自社データに基づく戦略的なセミナーを実施しました。
ヘッドラインセミナー
ZenGroup株式会社は、越境ECにおける日本アパレルの海外需要についての講演を行い、様々な地域における特性や傾向を明らかにしました。このセミナーでは、具体的な商品傾向や市場動向、さらには課題に対する成長のための視点についても言及されました。
地域別需要の違い
特に印象的だったのは、ZenGroupが提示した「地域別の需要特性」に関するデータです。このデータにより、異なる地域での消費者の嗜好やニーズの違いが明確に示されました。
- - 欧米市場:欧米では、独自性やコレクション性が高い商品が人気を集めています。デザイナーブランドやヴィンテージアイテムが求められており、スニーカーや鞄などのアパレル以外のアイテムにも注目が集まっています。これにより、他では手に入らないユニークな商品が支持される傾向が認められます。
- - アジア市場:対照的にアジア圏では、実用性の高い「普段着」や高品質でありながら手頃な価格の日本製アパレルが人気です。この地域では、日常使いができる利便性が重視されており、手に取りやすいアイテムが支持を得ています。
越境ECを成長させるための戦略
セミナーでは、越境ECを単なる試験的なマーケティング施策にとどまらせず、持続的な成長を目指すための具体的な戦略についても説明がありました。以下の3つのポイントが特に重要とされています。
1.
データに基づくターゲットの選定:市場データを活用し、自社商品の特性に合った地域を見極めることが重要です。小規模なテスト販売から始め、仮説検証を繰り返すことで、最適なマーケットを見つけ出します。
2.
現地視点のクリエイティブ設計:国内コンテンツの翻訳ではなく、顧客の文化や嗜好に合わせたビジュアルや商品説明を行うことで、コンバージョン率を大幅に向上させることが可能です。
3.
オンラインとオフラインの統合:インバウンドの店舗体験と越境ECでのリピート購入をシームレスにつなぐことで、顧客生涯価値(LTV)の最大化を図ります。
登壇者のコメント
「日本の市場が縮小する中で、海外展開は企業にとって必須です。しかし、言語や物流などの障壁が多く存在します。我々は、その課題を乗り越えられるように、データに基づいた戦略立案から、決済、配送、カスタマーサポートまでを包括的に支援します」とZenGroupの担当者は述べています。特に「ZenLink」は、自社ECのリスクを軽減し、迅速に海外市場に対応できるソリューションを提供します。
ZenGroupの概要
ZenGroup株式会社は、「世界の越境EC販売額の20%を日本に」をビジョンに掲げ、海外向けの販売プラットフォームやプロモーション、クリエイティブ支援など、海外展開に必要な機能をワンストップで提供しています。実際、現在ではグループ全体で300万人以上の会員を持ち、175の国や地域へ1,050万点以上の商品を届けています。日本の優れた製品や文化を世界に発信するべく、今後も取り組みを続けていく予定です。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。