関西外国語大学 開催の連続公開講座
関西外国語大学のイベロアメリカ研究センターが主催する2026年度の連続公開講座が始まりました。今年のテーマは「歌は沈黙しない―ラテンアメリカにおける社会変動と音楽―」です。この講座は全2回のシリーズで、次回は6月19日(金)に開催されます。
講座の詳細
1回目の講座の振り返り
初回の講座は5月29日に行われ、千葉 泉 名誉教授が「社会の課題にコミットするチリの音楽―『アンヘリートのお別れ』と『新しい歌』」というテーマで講演しました。講演では参加者と共に歌い、チリの現代音楽における変遷についての理解を深めました。特に、チリの伝統的な歌謡と社会的歌謡の二つの視点から、歴史的背景や音楽の役割に焦点を当てました。
千葉教授は、15世紀からの植民地化の歴史において音楽がいかに活用されたかを紹介しました。特に、修道士たちが先住民に布教する際に音楽を用いた事例が取り上げられ、また伝統楽器の「チャランゴ」がその一例として紹介されました。
「アンヘリートのお別れの歌」は、大切な者を亡くした家族の悲しみを歌ったもので、こうした歌が人々に精神的な浄化をもたらす役割を果たしていることが語られました。
社会的歌謡の影響
さらに、千葉教授は「新しい歌(Nueva Canción)」と呼ばれる音楽運動についても触れました。この運動は1970年代に始まり、当時の政権に対する抵抗の表現として多くの作品が創作されました。しかし、1973年には軍事クーデターが発生し、強い弾圧が行われました。それでも多くの歌い手たちは、海外や国内のスラムなどで自由や民主主義への希望を歌い続けました。
1988年に行われた国民投票では、反対派の政見放送で紹介された楽曲が民衆に勇気を与えたといいます。このように、音楽が人々の意志や活動に与える影響は計り知れません。
次回の講座のご案内
次回の連続公開講座は、関西外国語大学 中宮キャンパスの5号館・マルチメディアホールで、6月19日(金)の17:00から開催されます。安保 寛尚教授が「キューバ史における社会変化と民族音楽」というテーマで講演を行います。この講座では、実際に演奏された音楽と映像を通じて、より深い理解が得られるでしょう。
参加方法
参加は無料で、対面の場合は事前の申し込みは不要です。オンライン参加を希望する方は、事前に申し込みが必要です。申込フォームは
こちらからアクセスできます。
結論
関西外国語大学の連続公開講座は、音楽を通じて社会の変化を理解する貴重な機会を提供しています。ラテンアメリカ音楽に触れ、社会的な問題について考える良いチャンスですので、ぜひ参加を検討してみてください。