愛知・大同大学大同高等学校でのキャリア教育プログラム
ジンジブが実施したキャリア教育プログラムが、愛知県の大同大学大同高等学校で行われました。このプログラムには約40名の1年生が参加し、9月から12月にかけて3か月間にわたって実施されました。目的は、高校生が自らの就職活動について具体的に学び、地域企業の魅力を知ることです。
背景と目的
愛知労働局によると、2025年3月卒業予定の高校生の求人倍率は4.75倍と、過去最高を記録しています。このため、多くの高校生が就職活動を行う中での実践的な学びが求められています。特に、大同高校では毎年100名近い生徒が就職を目指しており、キャリア教育を強化する方針を決定。今年度から、新たにジンジブとの連携を図り、特別授業を始めることとなりました。
特別授業の実施内容
1. 企業研究と職場見学
授業は、9月から10月の期間に、企業取材や職場見学を中心に行われました。生徒たちは7社の地元企業に訪問し、会社の歴史や仕事内容を学びました。実際の職場での体験を通じて、企業の実態を知ることができました。生徒は見学の際、制服を試着したり、動画撮影を行うなどして、興味を持ちながら取り組んでいた姿が印象的でした。
2. プレゼンテーションとPR動画制作
11月には、得た情報を元に企業の魅力をまとめ、PR動画の制作に挑戦。TikTokなどのSNSに適した形で企業を紹介するために、各チームで工夫を凝らしました。12月には、これらの成果を発表するプレゼンテーションが行われ、企業関係者も見守る中、熱心な発表が繰り広げられました。
参加生徒の成果と反響
この特別授業の参加者からは、貴重な経験を得られたとの声が寄せられています。例えば、総合1位を獲得したチームの後藤さんは、「高校生の視点で分析し、プレゼンすることで表現力が向上した」と語り、将来の進路選択に生かしたいと意欲を見せました。さらに、別の参加者は企業の営利活動について、それに携わる社員の声を聞けたことの重要性を強調しました。
プロジェクトの意義
本プロジェクトを通じて、大同高校の進路指導主事である谷先生は、「生徒が企業の広告塔となる機会を持つことで、将来の進路選択に前向きな影響を与えたい」と述べています。また、ジンジブからも、地域の大人と交流することの意義を感じられる内容だったとの評価がされています。今後も高校生に充実したキャリア教育が提供されることが期待されています。