タビオが国産綿花栽培を支援する新たな取り組み「綿繰り」事業スタート

タビオ、国産綿花栽培支援の新ビジョン

靴下専門店を展開するタビオ株式会社（大阪市浪速区）が、この度新たに「綿繰り」事業を開始しました。近年、国内の綿花栽培の重要性が見直される中、タビオは国産綿花の栽培を支援するとともに、業界全体の自給率向上に寄与することを目指しています。

綿繰りとは何か？

「綿繰り」とは、綿花の収穫後に繊維と種子を分ける重要な作業で、産業の基礎とも言えるプロセスです。元々、この作業は手作業で行われていましたが、近年は機械化が進んでいます。しかし、国内では大規模な商業用の綿繰り・紡績工場が存在せず、タビオのような新しい取り組みが求められています。

綿花自給率の現状

日本の綿花自給率は、残念ながら現時点で0％。過去には綿花の栽培が盛んでしたが、輸入品への依存が影響し、国内生産は極端に衰退しました。最近では、各地にて綿花栽培に取り組む企業や自治体が少しずつ出てきているものの、商業規模での動きは乏しいのが実情です。

タビオの挑戦

タビオは、「靴下を種から育てる」という独自のコンセプトのもと、奈良県広陵町の休耕田を利用し、有機的な栽培を実施しています。農薬や化学肥料を用いず、丁寧に育てた綿花は、これからの国内市場で本物の価値を生み出す素材として期待されています。

「タビオの綿花畑からまず1%へ」という目標のもと、国産綿の可能性を探求しながら、品質にも妥協のないこだわりを持ってこのプロジェクトを進めています。

TABIO'S COTTONプロジェクト

タビオが展開する「TABIO'S COTTON」は、最高の履き心地を追求するためのプロジェクトです。自然の力を借りて育てられたコットンは、しなやかで心地よい肌触りを持ち、まるでシルクのような光沢が魅力です。こうした高品質の素材を靴下として形にするため、タビオは職人の技術を駆使しています。

未来の展望

タビオの新たな「綿繰り」受託サービスでは、国内の綿花栽培を行う方々へのサポートを行います。この取り組みを通じて、国産綿の需要を喚起し、それに伴う業界全体の活性化を図りたいと考えています。

タビオは単に靴下を作る会社ではなく、その基本となる素材から大切に育てていこうとしています。今後の綿花栽培と綿繰りの新たな可能性に、ぜひご注目ください。

タビオの新事業についてのお問い合わせは、こちらのリンクからお願いいたします。