心斎橋の新たなコーヒー文化を担うBARISTA MAPの挑戦
大阪・心斎橋に位置する「BARISTA MAP Coffee Roasters」は、世界的なバリスタ深山晋作が手掛けるスペシャリティコーヒーショップです。彼の目標は『コーヒーでミシュランを目指す』という壮大なもの。2025年8月1日、彼がドイツの老舗コーヒーブランド・メリタと共同開発した「流速コーヒーフィルター」が発売され、多くのコーヒー愛好者たちの注目を集めています。
誰でも理想の味を再現できる「流速コーヒーフィルター」
コーヒーの風味はバリスタの技術や経験に依存するため、家庭で同じ味を再現することは難しい事が多かったですが、この新商品の登場で、そんな悩みが解消されるかもしれません。流速コーヒーフィルターは、湯の“流速”を手元のレバーで自在に調整できる新たな構造を採用しており、ユーザーが自身の好みに合わせて理想の一杯を安定して抽出できるのが特徴です。特に、完全な浸漬方式から透過方式まで幅広く対応可能な設計で、初心者でも簡単に扱えるようになっています。
3つの革新ポイントで抽出スキルを向上
POINT 01:自在な流速コントロール
抽出中に流速を調整できるレバー式の設計は、コーヒーの特性に応じた抽出を可能にします。浸漬式から透過式に簡単に切り替えられ、様々なコーヒー豆を最大限に引き出すことができます。
POINT 02:レシピの数値化
流速を0から4の目盛で表示することにより、誰が淹れても同じ美味しさを再現できるようになりました。これで技術の属人化を防ぎ、安定した品質のコーヒーが楽しめます。
POINT 03:撹拌効果を高める設計
メリタが採用した台形構造により、お湯との接触面が広がり、コーヒー豆がしっかりと撹拌されます。これにより理想の抽出とバランスの取れた味わいが得られます。
スポーツとコーヒーのコラボ
その注目すべき性能は、JBrC(ジャパン ブリューワーズ カップ)2025公式スポンサー製品としても使われる予定です。現在、伊藤恵未バリスタが使用しており、6月の予選ではファイナリストに選出されました。
深山自身も、『バリスタの職人技を誰もが簡単に抽出できるコーヒー器具に翻訳することが、コーヒー文化を広げる鍵だ』と語っています。今後も世界レベルのコーヒーを提供し続けるための取り組みを進めていくことでしょう。
コーヒーへの情熱と成り立ち
代表の深山は、ラテアートの世界チャンピオンを獲得した経歴を持ち、バリスタ業界の発展に寄与するための様々な挑戦を続けています。大阪の伝統芸能である文楽を代表する竹本織太夫がそのコーヒーに魅了され、クリエイティブディレクターとしても参加することで、さらなる独自性と魅力を持ち合わせたフラッグシップ店が展開されています。
教育とコミュニティの成果
当店が運営する「SAMURAI SHIN Training school」では、6000名以上のバリスタが学び、その中には大会受賞者も多数在籍します。プロフェッショナルなスタッフがいるため、豆や抽出方法に関する相談も気軽に行える体系が整っています。
おわりに
心斎橋のBARISTA MAP Coffee Roastersは、ただ美味しいコーヒーを提供するだけでなく、バリスタの育成やコーヒー文化を広げるための様々な挑戦を続けています。この夏、流速コーヒーフィルターを通じて、あなたもバリスタの技を体験してみてはいかがでしょうか?