大阪のランドマークであるあべのハルカス美術館では、2025年に二つの特別展が開催されることが決まりました。
まず、2025年9月27日から12月14日までの期間で行われるのが「手塚治虫ブラック・ジャック展」です。この展覧会は、漫画界の巨星・手塚治虫の代表作である『ブラック・ジャック』に焦点を当てたもので、500点以上の原稿や当時の雑誌、日本初版の書籍など、貴重な資料がそろいます。その数は、過去最大規模です。
来場者は、手塚治虫が押し広げた漫画の世界に深く浸ることができるでしょう。特に、1970年代に発行された『週刊少年チャンピオン』の連載原稿や、200を超えるエピソードの直筆原稿も公開され、ファンにはたまらないラインナップ。さらに、手塚の情熱と執念が詰まった資料が展示され、作品の裏側や制作過程にも光が当てられます。
続いて、2025年12月27日から2026年3月1日までの期間に開催されるのが「密やかな美小村雪岱のすべて」です。小村雪岱は、近代日本画の巨匠であり、明治から昭和初期にかけてさまざまなジャンルでその才能を発揮したアーティストです。本展では、文人や画家たちとの交流を重視し、雪岱の幅広い業績を見直します。
作品は、泉鏡花などの作家との関係や、舞台美術などの活動を通して、雪岱がどのように成長し、影響を与えてきたのかを探求します。また、作品そのものだけでなく、その背後にある人とのつながりが雪岱の作品にどのように反映されているのかも考察され、新たな雪岱の姿が浮き彫りにされることでしょう。
今後も、あべのハルカス美術館は訪れる人々にとって魅力的な都市型美術館として、多様なアート展を提供し続けていく予定です。両展覧会とも、アートに興味がある方々にとって見逃せない機会といえるでしょう。これらの展覧会を通じて、皆さんも手塚治虫や小村雪岱の深い世界に触れてみるのはいかがでしょうか。お楽しみに!