川崎市岡本太郎美術館で開催！戦後80年をテーマにした企画展

川崎市岡本太郎美術館での特別企画展

川崎市岡本太郎美術館では、2025年7月19日から10月19日までの間、戦後80年を迎える特別企画展「明日の神話　次世代につなぐ原爆×芸術」が開催されます。この展覧会は、日本を代表する芸術家・岡本太郎の作品を通じて、戦争や被爆の記憶を次の世代へと伝えることを目的としています。

企画展の内容

本展では、広島市立基町高等学校の創造表現コースの生徒たちによって描かれた「原爆の絵」と、岡本太郎の代表作《明日の神話》が展示されます。生徒たちは被爆者の方々からの体験談を元に、半年以上の時間をかけて絵を描き続けてきました。この活動を通じて、若い世代がどのように歴史を受け継いでいるかを感じることができます。また、現代のアーティストたちが核や戦争問題についてのメッセージを作品に込めて表現する予定です。

特に注目すべきは、広島の放送局TSSテレビ新広島が2024年6月28日に放送する「TSSライク！特集原爆の絵・黒い雨」の英語版が、展覧会中に特別に展示上映されることです。この番組は、実際に被爆した人々の体験や、その影響がどのように今も続いているのかを鮮やかに描き出しています。

特別講演やワークショップ

また、会期中には特別講演やワークショップも用意されています。広島原爆の被爆者である小倉桂子さんによる講演は、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。さらに、基町高校の卒業生が参加するワークショップも予定されており、参加者が直接経験を学ぶ貴重な機会となります。

岡本太郎の独特な作品

岡本太郎自身も戦地で苦しい経験をし、その後は社会にメッセージを伝える作品を次々と発表しました。彼の代表作《明日の神話》は、原爆や水爆実験をテーマとしており、その作品を通して人間の力強さや未来への希望を伝えています。この展覧会では、岡本の作品に加えて、核問題を扱った現代のアーティストたちの作品も展示される予定です。

戦争の記憶を次世代へ

今、私たちが直面しているのは、原子力事故やテロといった核の問題です。戦争や被爆の記憶を次世代にどう伝えるか、そしてどのように生きるべきかを考えるきっかけとなる展覧会です。最新のアートと歴史的な記憶の間で、皆さんもぜひ体験を深めてください。

川崎市岡本太郎美術館でのこの特別企画展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。皆さんがこの展覧会を通して、さらなる学びや気づきを得ることができることを願っています。今後の詳細については、美術館の公式サイトをご確認ください。