2025年大阪万博での新たな日英協力「MUSUBIイニシアチブ」とは？

2025年大阪万博での「MUSUBIイニシアチブ」とは？

2025年、大阪・関西万博の開催が迫る中、日本と英国の新たな文化・ビジネスの関係を築く「MUSUBIイニシアチブ」が注目を集めています。このイニシアチブは、奨学金プログラムや女性のビジネス参画、文化・スポーツ交流など、多岐にわたる取り組みを通じて、両国の次世代を育成し、国際的な人材のプールを拡充することを目的としています。さらに、リサ・ナンディ英国文化・メディア・スポーツ大臣が大阪万博の英国ナショナルデーで正式発表予定です。この取り組みは、政府の「変革のための計画（Plan for Change）」と密接に連携しており、経済成長を後押しすると期待されています。

「MUSUBI」という名称は、日本語で「つながり」を意味しています。これは、双方の国が持続可能な関係を築くことを目指す官民連携の象徴です。ナンディ大臣は、このイニシアチブを通じて英国のクリエイティブ産業の魅力を海外に広めるだけでなく、英国市場における日本のビジネス機会も拡大させる計画を立てています。これは、次世代のビジネスリーダーを育成し、将来の新たなチャンスを切り開いていくための基盤ともなるでしょう。

ナンディ大臣は、2025年5月21日に東京で日本の文化政策を担う木内実大臣と会談し、クリエイティブ産業の協力強化に関する意見交換を行います。会談には、バンダイナムコや任天堂といった主要なゲーム企業の幹部も参加予定で、ビジネスの現場での交流が進むことが期待されています。また、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』の日本人キャストとの交流も予定されています。

現在、日本は英国にとって投資先としても重要な国であり、2023年末には860億ポンド以上が直接投資されている実績があります。2024年には日英間の貿易額が310億ポンドに達する見込みということからも、その関係の深さがうかがえます。

リサ・ナンディ大臣はこのイニシアチブを通じて、日英の連携を一層強固にするため、さまざまな文化交流の機会を創出し、経済成長へとつなげることを目指します。「2025年大阪・関西万博で、英国の卓越した文化を世界に発信できることをとても光栄に思っています。この機会を通じて、クリエイティブ産業やテクノロジー分野での日英関係をより深めていきたい」とナンディ大臣は述べており、この取り組みがどのように展開されていくのか、大いに期待できる内容です。

5月22日の英国ナショナルデーにおいては、MUSUBIイニシアチブに賛同する初のパートナー企業が発表される予定です。この発表には、国際的な関係を強化し、経済成長を促進する英国政府の計画が結実することを願っており、日英の協力関係をより一層強化する運びとなります。

さらに、ナンディ大臣は万博の英国パビリオンでのナショナルデーレセプションや、BBCの『プラネット・アースIII ライブ・イン・コンサート』にも出席予定です。このコンサートでは、日本のセンチュリー交響楽団が英国の音楽家たちと共演し、夢洲での万博で英国の音楽とパフォーマンスが披露される予定です。このように、さまざまな交流活動を通じて、日英両国の新たな関係が築かれていくことに期待がかかります。