AIアバターの新時代、マーケティング手法を変える
大阪を拠点に活動するカスタマークラウド株式会社が展開するAIアバター事業が、新しいマーケティング手法として注目を集めています。代表取締役社長の木下寛士氏は、「AIアバターは企業と顧客をつなぐ新しいコミュニケーションツール」と述べています。
AI Avatar GENの登場
提供開始からわずか1週間で50社以上が利用を始めたこの新サービス「AI Avatar GEN」は、実在の人物や既存キャラクターをもとにAIアバターを短期間で制作できる点が特に評価されています。これにより、企業はキャンペーンやSNS向けコンテンツの制作が容易になり、幅広い業種で導入が進んでいます。
著名な企業から地域のスタートアップまで、さまざまな業種や規模の企業が手を挙げ、その用途も広告やイベント、社内向けコンテンツなど多岐にわたります。
「AIサンタ」キャンペーンの成功に見る市場の反応
この新サービスを活用した事例の一つに、話題の「サンタAI」キャンペーンがあります。このキャンペーンでは、AIアバターを使用してクリスマスに特化したプロモーションが行われました。企画の公開後はSNSを通じて広まり、企業が想定した以上の反響を得たとされています。これにより、AIアバターが単なる実験的なコンテンツではなく、実際のコミュニケーションツールとして機能することが証明されました。
特に、AIサンタは多くのファンを生み出し、参加者が自らの「AIサンタ」を制作したり、コンテンツを共有したりするなど、ユーザー参加型の展開も見られました。
グローバルなウィークエンドハッカソンも開催
さらに、カスタマークラウドは「Global Video Hackathon 2025」を開催し、サイトではAI動画生成API「Seedance」を活用した制作ができることから、世界中のクリエイターやエンジニアが参加しています。このイベントは、日本のAI市場に新しい風を吹き込む試みとも言えます。
参加者は、次世代の映像表現やインタラクティブ動画の制作に挑戦し、新しいクリエイティブ手法を自ら生み出すことが可能です。これによって、日本がスタートアップと企業の結びつきを強化し、AI業界のグローバルな競争力を高めると同時に、クリエイティブな活動にもインパクトを与えています。
渋谷から世界へ
カスタマークラウドは、AIアバターをはじめとした様々な技術を駆使し、渋谷を拠点に世界市場へと踏み出そうとしています。新たなAI社会インフラを構築し、日本のAI産業を再編成することが目標です。
「カスタマークラウドは第2のビットバレーの震源地になる」と木下社長が強調するように、今後も日本のAI業界における重要なプレーヤーとしての役割を果たすことでしょう。
日本の企業が次々とAI技術を活用する中、カスタマークラウドが展開するAIアバター事業は、一体どのように進化を続けていくのか、これからも目が離せません。