腰痛を引き起こす寝具と就寝姿勢の重要性を再確認!
最近の調査によると、約9割の腰痛持ちが朝に不快感を覚えているのだそうです。大阪にある「野中腰痛クリニック」が実施したアンケートでは、腰痛患者の多くが、寝具や就寝時の姿勢が自分の腰痛に影響を及ぼしていると感じていることが明らかになりました。
この調査では、20歳から60歳までの男女1,001名が対象になっています。当院の理事長である野中康行が考えるに、腰痛の原因は日常生活における姿勢や運動不足だけではなく、何気ない就寝中の環境にも潜んでいることがわかります。
調査結果の概要
調査結果は非常に興味深いものです。多くの方が、寝具が腰に与える影響を理解しており、以下のような回答が得られました。
- - 『ほぼ毎日』痛みを感じる人は26.2%
- - 「寝具を選ぶ際の基準」として最も多いのは『体へのフィット感・寝心地』という回答の50.9%
このように、腰痛を抱える人々がどれほど寝具に敏感であるかがわかります。また、寝具の影響を「非常に感じている」と答えた人は15.2%、さらに「やや影響している」と感じている人は42.3%でした。
どのように寝具を選ぶべきか
では、どのような基準で寝具を選ぶべきか。調査結果を見ると、フィット感を重視する意見が多く、価格や身体への負担軽減も大切にされていることがうかがえます。特にフィット感が求められる中で、コストとの間での悩みも深刻なようです。
次に、腰痛への影響を感じる寝具としては、硬すぎるものが多いことが示されました。寝具が腰痛の悪化に与える影響を感じている人が多かったにもかかわらず、実際に自分に合った寝具を選ぶことは非常に難しいという現実も浮かび上がっています。
枕やマットレスの硬さは?
マットレスの硬さについては、多くの人が「硬い」と感じていることが示されており、特に「非常に硬い」と感じている人も一定数います。しかし一方で、「マットレスが良い」と感じる人も多く、当人の体格や寝姿勢によって評価が分かれる点も着目されます。
また、枕の高さに関しては『普通』を選ぶ人が多く、過剰な対策よりも自然な高さを重視する傾向が見うけられます。
寝具以外の要因も重要
寝具や姿勢だけでなく、寝る際の冷房の使い方にも注意が必要です。「冷房で体が冷える」と感じる人も多く、冷えが腰痛に影響を与えているとも考えられます。
対策は具体的に?
実際、腰痛対策として具体的に何かを実施しているか尋ねたところ、「特に対策をしていない」との回答が37.3%に達しました。これに対して、「ストレッチや体操をしてから寝る」といった前向きな行動を取る人は約23%にとどまります。
一方で、現在の寝具や寝姿勢に満足していないと感じながらも、そのまま継続している人が多いことがわかります。寝返りが打ちやすい寝具を選ぶことや、十分な高さのある枕を選ぶことが、腰痛の予防には効果的だと考えられています。
まとめ
今回の調査を通じて、寝具の選択や就寝姿勢の重要性が再確認されました。腰痛に悩む多くの人々が、適切な寝具選びを通じて改善を期待できることをここに強調しておきます。
ぜひ、自己の体に合った寝具を見極め、快適な睡眠を取り入れていただければと思います。腰痛クリニック「野中腰痛クリニック」では、専門的な知識に基づき、身体に負担の少ない治療が提供されています。ぜひ、お気軽にご相談ください。