群馬・太田市での第九コンサートが盛大に開催
2025年3月9日、群馬県太田市のオープンハウスアリーナ太田で、特別な「第九コンサート」が行われました。このイベントは、太田市が旧太田市と3つの町(尾島町、新田町、藪塚本町)が合併してから20年を迎えるのを祝うために企画されたものです。コンサートには、来場した皆様への感謝の気持ちと、盛り上がりを報告する場としても大成功を収めました。
計2200人が参加した限定的な合唱団
今回のコンサートでは、「3000人の合唱」の夢を掲げ、昨年5月から全国各地で参加者を募集してきました。この大規模な企画は、地方都市では難しいかと思われましたが、当日は北海道から九州まで、幅広い年齢層—小学1年生から94歳まで—が一堂に会し、アリーナの半分以上が合唱団で埋め尽くされました。
目標には及ばなかったものの、発表された合唱のスケールは全国的にもトップクラス。過去の「サントリー1万人の第九」や「国技館5000人の第九」にも引けを取らない規模として、多くの注目を浴びました。
地域の人々の思いが詰まった第九
コンサートの指揮を務めたのは、関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、藤岡幸夫氏です。多くの第九を経験してきた藤岡氏は、コンサートの実現を初めは半信半疑だったと語ります。しかし、合唱参加者向けの練習会では、彼は合唱団の成長に手応えを感じることができました。イベント当日、藤岡氏は「人間くさい」音楽を目指し、群馬交響楽団とプロのソリストを迎えて、感動的な演奏をお届けしました。ソプラノの野々村彩乃さん、メゾソプラノの富岡明子さん、テノールの西村悟さん、バリトンの宮本益光さんが奏でる美しい旋律が、アリーナ全体に響き渡り、観客と出演者の一体感を生み出しました。
感動的な式典とコンサートの一日
午後1時30分、太田市の20周年記念式典が始まりました。市長からの式辞や功労者への感謝状贈呈が行われた後、喜びに溢れるコンサートが幕を開けました。約4600人の来場者が集まったこの日、皆で太田市のさらなる発展を誓う感動的な瞬間となりました。終演後には、地元の経済同友会や若い学生たちが関与したメッセージ入りのランタンが夜空に浮かび上がり、まるで夢のような光景を演出しました。
文化の力で未来を拓く
この「第九コンサート」は、太田市にとって20周年を祝うだけではなく、芸術文化の振興や地域内外の関係人口の拡大にも寄与した重要なイベントとなりました。清水市長は、次回の開催に向けて積極的な意欲を示しており、さらなる文化の発展が期待されます。第九は世代や地域を超えた交流を体現するものでもあります。昨年6月から始まった練習会には、毎回何百人もの参加者が集まり、熱心に指導を受け成長してきました。遠方からの参加者も、動画で練習の様子を確認するなどして、繋がりを深めました。
第九の余韻を放送で伝える
さらに、当日の合唱部分や参加者へのインタビューが、地元のコミュニティ放送「エフエム太郎」で放送されます。インターネットでも全国へ配信される予定で、放送日時は令和7年3月20日の午後2時から約30分。再放送も同日の午後7時から行われる予定です。コンサートの感動が、より多くの人に届けられることでしょう。
このように、群馬県太田市で行われた第九コンサートは、地域の人々の思いが集約された特別なイベントとなり、多くの方々にとって感動と思い出に残る一日となりました。